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本文

CHAPTER 6

1          The word “robot” was popularized in 1921 by the Czech playwright Karel Čapek, but people have conceived of creating robotlike devices for thousands of years.  In Greek and Roman mythology, the gods of metalwork built mechanical servants made of gold.  In the first century A.D., Heron of Alexandria — the great engineer credited with inventing the first steam engine — designed interesting robots, including one said to have the ability to talk.  Leonardo da Vinci’s 1495 sketch of a mechanical knight, which could sit up and move its arms and legs, is considered to be the first plan for a robot resembling a human being.

2          Over the past century, machines shaped like human beings have become familiar figures in popular culture through books such as Isaac Asimov’s I, Robot and movies such as Star Wars.  The popularity of robots in fiction indicates that people have accepted the idea that these machines will one day walk among us as helpers and even as companions.  Nevertheless, although robots play a vital role in industries such as automobile manufacturing — where there is about one robot for every 10 workers — we have a long way to go before real robots catch up with their science-fiction counterparts.

3          One reason for this gap is that it has been much harder than expected to give robots the capabilities that humans take for granted — for example, the abilities to orient themselves with respect to the objects in a room, to respond to sounds and interpret speech, and to grasp objects of varying sizes, textures and fragility.  Even something as simple as telling the difference between an open door and a window can be devilishly tricky for a robot.

4          But researchers are starting to find the answers.  One trend that has helped them is the increasing availability of tremendous amounts of computer power.  One megahertz of processing power, which cost more than $7,000 in 1970, can now be purchased for just pennies.  The price of a megabit of storage has seen a similar decline.  The access to cheap computing power has permitted scientists to work on many of the hard problems that are fundamental to making robots practical.  Today, for example, voice-recognition programs can identify words quite well, but a far greater challenge will be building machines that can understand what those words mean in context.  As computing capacity continues to expand, robot designers will have the processing power they need to tackle issues of ever greater complexity.

訳文

CHAPTER6

 

全訳

1 「ロボット」という言葉は,1921年にチェコ人の劇作家のカレル・チャペックによって世に広められた。しかし,人々は何千年もの間ロボットのような装置を創り出すことを考えてきた。ギリシア神話やローマ神話では,金属加工を司る神々は,黄金製の機械仕掛けの召使いを創造した。紀元1世紀に,最初の蒸気機関を考案した功績があると信じられている偉大な技師であるアレキサンドリアのへロンは,話す能力を持つと言われているロボットを含めて,興味深いロボットを設計した。1495年に,レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた機械仕掛けの騎士のスケッチ,その騎士は起き上って腕や脚を動かすことができたのだが,それは人間に似ているロボットの最初の設計図であると考えられている。

2 ここ1世紀の間に,アイザック・アシモフの『アイ・ロボット』のような書物や,『スター・ウォーズ』のような映画を通して,大衆文化の中では,人間のような形をした機械がおなじみの形態になっている。小説の中でロボットが人気を博するということは,これらの機械が介助者として,あるいは仲間としてさえも,いつの日か私たちに混じって歩くだろうという考えを,人々が受け入れているということを示している。それにもかかわらず,ロボットは,自動車製造のような産業においては,労働者10人につき約1台のロボットがあり,重要な役割を果たしているけれども,実在するロボットが空想科学小説の中で登場するロボットに追いつくまでの道のりは長い。

3 このように隔たりがある理由の1つは,例えば,部屋の中にある物について慣れたり,音に反応して言葉を解釈したり,様々な大きさ,質感,もろさの物をつかんだりするといった,人間が当たり前だと考えている能力をロボットに付与することが,予想よりもはるかに難しいからである。開いているドアと窓を区別するような単純なことでさえ,ロボットにとってはひどく扱いにくいことがある。

4 しかし,研究者たちは,その答えを見出しつつある。彼らを支えてくれる傾向の1つは,莫大な量のコンピュータの能力をどんどん利用できるようになってきていることである。1メガヘルツの情報処理能力は,1970年には7,000ドル以上の費用がかかったが,今ではほんの1セント硬貨数枚で購入できる。1メガビットの記憶装置の費用も同じように下落している。コンピュータの(情報処理)能力を安価に利用することができるようになったおかげで,科学者は,ロボットを実用化するために欠かせない,難しい問題の多くに取り組むことができるようになった。今日,例えば,音声認識プログラムは,かなり適切に言葉を特定できるが,はるかに大きな課題は,これらの言葉が文脈の中でどのような意味を持つかを理解することができる機械を作ることであろう。コンピュータの能力が高まり続けるにつれて,ロボットの設計者は,さらに複雑な問題に取り組むために必要とする情報処理能力を得られるだろう。

 

要約

ロボットを創り出すという発想は古くからあるが,人間にとって当たり前の能力をロボットに付与することは予想以上に難しい。しかし,コンピュータの情報処理能力が増すにつれて,その解決策が見出されつつある。(98字)

 

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