リウマチ科における診察に関する英語フレーズと会話例
リウマチ科では、主に関節や筋肉、免疫に関わる疾患(関節リウマチ、膠原病、自己免疫疾患など)を診察します。リウマチ科で扱う症状は、慢性的で複雑なケースが多く、診察時には症状の詳細や進行具合を丁寧に確認する必要があります。
本記事では、リウマチ科でよく使われる英語フレーズや会話例を紹介し、外国人患者にもスムーズに対応できるようサポートします。
目次
- リウマチ科の診察でよく使われる症状の表現
- リウマチ科における診察の流れと会話例
- リウマチに関連する検査に関する説明と会話例
- 診断後の治療に関するフレーズと会話例
- 症状をたずねる際の表現
- 診断に関するフレーズと会話例
- 処方や治療に関するフレーズと会話例
- まとめ
1. リウマチ科の診察でよく使われる症状の表現
リウマチ科では、以下のような症状に関するフレーズが頻繁に使われます。これらを理解し、患者に適切に質問できることが重要です。
主要な症状:
- Joint pain: 関節痛
- Swelling: 腫れ
- Stiffness: こわばり
- Fatigue: 疲労
- Warmth in joints: 関節の熱感
- Limited range of motion: 可動域の制限
- Muscle weakness: 筋力低下
- Fever: 発熱
- Morning stiffness: 朝のこわばり
- Numbness: しびれ
日本語の会話例:
- 医師: 「どのような症状がありますか?」
- 患者: 「関節痛がひどく、特に朝にこわばりを感じます。」
英訳:
- Doctor: “What symptoms are you experiencing?”
- Patient: “I have severe joint pain, and I feel stiffness especially in the mornings.”
2. リウマチ科における診察の流れと会話例
リウマチ科の診察では、関節や筋肉に関連する症状や病歴、生活習慣について詳細に確認します。
主要なフレーズ:
- Family history of autoimmune diseases: 自己免疫疾患の家族歴
- Joint mobility: 関節の可動性
- Onset of symptoms: 症状の発症
- Symptom progression: 症状の進行
- Lifestyle factors: 生活習慣
日本語の会話例:
- 医師: 「ご家族に自己免疫疾患をお持ちの方はいらっしゃいますか?」
- 患者: 「はい、母が関節リウマチでした。」
英訳:
- Doctor: “Does anyone in your family have autoimmune diseases?”
- Patient: “Yes, my mother had rheumatoid arthritis.”
日本語の会話例:
- 医師: 「症状の進行はどのように感じますか?いつから始まりましたか?」
- 患者: 「3ヶ月前からです。痛みが徐々にひどくなっています。」
英訳:
- Doctor: “How has the symptom progression been? And when did it start?”
- Patient: “It started three months ago, and the pain has been getting worse gradually.”
3. リウマチに関連する検査に関する説明と会話例
リウマチ科では、関節や免疫の異常を確認するために、さまざまな検査が行われます。以下は、検査に関連する表現です。
主要な検査:
- Blood test for rheumatoid factor: リウマトイド因子の血液検査
- Anti-CCP antibody test: 抗CCP抗体検査
- X-ray of joints: 関節のレントゲン
- MRI: MRI(磁気共鳴画像法)
- Ultrasound: 超音波検査
日本語の会話例:
- 医師: 「リウマチを確認するためにリウマトイド因子の血液検査を行います。」
- 患者: 「それでリウマチかどうかわかるんですか?」
英訳:
- Doctor: “We’ll do a blood test for rheumatoid factor to check for rheumatoid arthritis.”
- Patient: “Will this test confirm if I have rheumatoid arthritis?”
日本語の会話例:
- 医師: 「関節の炎症の具合を確認するために、関節のレントゲンと超音波検査を行います。」
- 患者: 「痛みは伴いますか?」
英訳:
- Doctor: “We’ll do an X-ray of your joints and an ultrasound to check the inflammation in your joints.”
- Patient: “Will it hurt?”
4. 診断後の治療に関するフレーズと会話例
診断が確定した後は、治療方針や今後の治療計画について患者に説明します。
主要なフレーズ:
- Diagnosis: 診断
- Anti-inflammatory medication: 抗炎症薬
- Immunosuppressants: 免疫抑制剤
- Physical therapy: 理学療法
- Surgery: 手術
- Follow-up: 経過観察
日本語の会話例:
- 医師: 「検査結果に基づき、診断は関節リウマチです。抗炎症薬と免疫抑制剤で治療を始めます。」
- 患者: 「手術は必要ですか?」
英訳:
- Doctor: “Based on the test results, the diagnosis is rheumatoid arthritis. We’ll start treatment with anti-inflammatory medication and immunosuppressants.”
- Patient: “Will I need surgery?”
日本語の会話例:
- 医師: 「今のところ手術は必要ありませんが、治療の効果を見ながら判断します。定期的な経過観察が必要です。」
- 患者: 「わかりました。」
英訳:
- Doctor: “You don’t need surgery at this point, but we’ll monitor your progress with regular follow-ups.”
- Patient: “Understood.”
5. 症状をたずねる際の表現
リウマチ科では、患者の関節に関わる症状を詳細に確認することが必要です。以下は、症状を具体的にたずねる際の表現です。
主要なフレーズ:
- How often: どれくらいの頻度で
- When did it start: いつから
- How severe: どれくらいの強さ
- Does anything make it better/worse: 何か楽になったり、悪化させたりするものがありますか?
日本語の会話例:
- 医師: 「関節の痛みはどれくらいの頻度で感じますか?いつから始まりましたか?」
- 患者: 「毎日感じます。1ヶ月前から始まりました。」
英訳:
- Doctor: “How often do you feel joint pain? And when did it start?”
- Patient: “I feel it every day. It started about a month ago.”
日本語の会話例:
- 医師: 「その関節痛はどれくらい強いですか?何かがその症状を悪化させますか?」
- 患者: 「とても強いです。寒いときや長時間座っていると悪化します。」
英訳:
- Doctor: “How severe is the joint pain? Does anything make it worse?”
- Patient: “It’s very severe. It gets worse when it’s cold or after sitting for a long time.”
6. 診断に関するフレーズと会話例
リウマチ科での診断結果を説明し、患者がその内容を理解できるようにするための表現です。
主要なフレーズ:
- Diagnosis: 診断
- Condition: 状態
- Cause: 原因
- Test results: 検査結果
- Prognosis: 予後
日本語の会話例:
- 医師: 「検査の結果、診断は関節リウマチです。原因は免疫の異常です。」
- 患者: 「治療で治りますか?」
英訳:
- Doctor: “The diagnosis based on the test results is rheumatoid arthritis. The cause is an abnormality in your immune system.”
- Patient: “Can it be treated?”
日本語の会話例:
- 医師: 「治療で症状を和らげることはできますが、長期的な治療が必要です。予後については慎重に見守る必要があります。」
- 患者: 「ありがとうございます。」
英訳:
- Doctor: “We can alleviate the symptoms with treatment, but you will need long-term care. We’ll monitor the prognosis carefully.”
- Patient: “Thank you.”
7. 処方や治療に関するフレーズと会話例
診断が確定した後、処方や治療に関する説明を行います。薬の服用方法や治療計画について明確に伝えます。
主要なフレーズ:
- Prescription: 処方箋
- Dosage: 用量
- Side effects: 副作用
- Take before/after meals: 食前/食後に服用
- Physical therapy: 理学療法
日本語の会話例:
- 医師: 「こちらが処方箋です。1日1回、食後に服用してください。また、理学療法も併用します。」
- 患者: 「副作用はありますか?」
英訳:
- Doctor: “Here is your prescription. Please take it once a day, after meals. We’ll also include physical therapy.”
- Patient: “Are there any side effects?”
日本語の会話例:
- 医師: 「主な副作用は胃の不快感ですが、何か異常があればすぐに連絡してください。」
- 患者: 「わかりました。」
英訳:
- Doctor: “The main side effect is stomach discomfort, but if you notice anything unusual, please contact us immediately.”
- Patient: “Understood.”
8. まとめ
この記事では、リウマチ科の診察における症状の確認、診断、処方に関する英語フレーズや会話例を紹介しました。リウマチや自己免疫疾患は慢性的で複雑な疾患が多く、患者との丁寧なコミュニケーションが重要です。症状を的確に把握し、最適な治療を提供できるよう、患者との対話を大切にしましょう。
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