医療英語

小児科におけるおたふくかぜ(流行性耳下腺炎)に関する会話例と英語フレーズ

kengowest

**おたふくかぜ(Mumps/流行性耳下腺炎)**は、ウイルスによって引き起こされる感染症で、主に耳の下の唾液腺(耳下腺)が腫れるのが特徴です。発熱や頭痛、耳の痛みなどの症状が見られますが、通常は数日から1週間程度で自然に回復します。

この記事では、おたふくかぜに関連する診察時の会話例と、それに関連する英語表現を紹介します。


患者の設定

  • 名前: Haruka Tanaka (7歳、女の子)
  • 主な症状: 2日前から両頬が腫れ始め、耳の下に痛みを感じている。軽い発熱もある。
  • 既往歴: 特になし
  • 家族歴: 健康だが、学校でおたふくかぜが流行中。

1. 初診での問診と症状の確認

おたふくかぜは、耳の下の腫れや痛みが特徴で、感染経路や接触歴も重要な要素です。

会話例: おたふくかぜの問診

Doctor: “Good afternoon, Mrs. Tanaka. I understand that Haruka has been feeling pain under her ears, and her cheeks are swollen. Can you tell me when these symptoms started?”
日本語訳: 「こんにちは、田中さん。はるかちゃん耳の下痛みを感じていて、が腫れていると伺いましたが、症状はいつから始まりましたか?」

Parent: “It started two days ago. She’s been complaining about pain under her ears, and her cheeks look puffy. She also has a mild fever.”
日本語訳: 「2日前からです。耳の下の痛みを訴え、が少し腫れています。軽いもあります。」

Doctor: “Has anyone else at school or at home been sick recently?”
日本語訳: 「学校家庭で他に病気の人はいますか?」

Parent: “Yes, a few kids at her school have had mumps recently.”
日本語訳: 「はい、学校で何人かの子供が最近おたふくかぜにかかっています。」


2. 症状の詳細と診断の確認

おたふくかぜは唾液腺の腫れが典型的な症状で、これにより食欲や日常生活に影響が出ることがあります。感染の広がりを防ぐためのアドバイスも重要です。

会話例: 症状の詳細と診断の確認

Doctor: “It sounds like Haruka may have mumps, which is common in children. Does she have any other symptoms, such as difficulty swallowing or eating?”
日本語訳: 「はるかちゃんはおそらくおたふくかぜにかかっていると思われます。これは子供に多い病気です。他に飲み込むのが難しいとか食べるのがつらいといった症状はありますか?」

Parent: “Yes, she’s been saying it hurts when she eats, especially when chewing.”
日本語訳: 「はい、特に噛む時に痛いと言っています。」

Doctor: “That’s typical with mumps because the salivary glands are swollen. We’ll focus on keeping her comfortable and hydrated.”
日本語訳: 「それはおたふくかぜではよく見られる症状で、唾液腺が腫れているためです。彼女が快適に過ごせるようにし、水分補給を心がけましょう。」


3. 治療法の説明

おたふくかぜの治療には特定の薬はなく、対症療法が中心です。痛みを和らげ、快適に過ごせるようサポートします。

会話例: 治療法の説明

Doctor: “There’s no specific treatment for mumps, but we’ll focus on managing her symptoms. You can give her acetaminophen for the pain and fever, and encourage her to drink plenty of fluids. Soft foods that are easy to chew will help with eating.”
日本語訳: 「おたふくかぜには特定の治療法はありませんが、症状を管理することに集中しましょう。痛みにはアセトアミノフェンを使い、水分をしっかり取らせましょう。噛みやすい柔らかい食べ物も食事には良いでしょう。」

Parent: “How long will it take for her to recover, and when can she go back to school?”
日本語訳: 「彼女が回復するまでどのくらいかかりますか?また、学校に戻れるのはいつ頃でしょうか?」

Doctor: “Most children recover in about a week, but she should stay home until at least five days after the swelling starts, to avoid spreading the virus.”
日本語訳: 「ほとんどの子供は1週間程度で回復しますが、腫れが始まってから5日間は学校を休ませて、ウイルスの拡散を防ぎましょう。」


4. 感染予防と家庭での対策

おたふくかぜは非常に伝染しやすいため、家庭内や学校での感染予防策が重要です。

会話例: 感染予防の説明

Doctor: “To prevent the virus from spreading, it’s important to keep Haruka at home until the swelling has gone down. Make sure everyone at home is washing their hands frequently and avoiding close contact.”
日本語訳: 「ウイルスが広がらないようにするため、はるかちゃん腫れが引くまでは家で安静にさせてください。また、家族全員が頻繁に手洗いを行い、密接な接触を避けましょう。」

Parent: “We’ll make sure she stays home and rests. Should we be concerned about anyone else in the family catching it?”
日本語訳: 「彼女を家で安静にさせます。他の家族が感染する可能性について心配するべきでしょうか?」

Doctor: “If any family members haven’t been vaccinated or had mumps before, they could be at risk. The best way to prevent mumps is through vaccination.”
日本語訳: 「もし家族の中に予防接種を受けていない、または以前におたふくかぜにかかったことがない人がいれば、感染のリスクがあります。最善の予防策は予防接種です。」


5. 回復後のフォローアップ

おたふくかぜから回復した後も、重篤な合併症がないか確認することが大切です。

会話例: 回復後のフォローアップ

Doctor: “Once Haruka’s swelling has gone down and she’s feeling better, she can return to her normal activities. Be sure to monitor her for any complications, such as severe headache or stomach pain, which could indicate something more serious.”
日本語訳: 「はるかちゃん腫れが引いて、体調が良くなったら、通常の活動に戻ることができます。激しい頭痛腹痛など、深刻な症状がないか確認しておきましょう。これらは合併症の兆候かもしれません。」

Parent: “Thank you. We’ll keep an eye on her and make sure she rests until she’s fully recovered.”
日本語訳: 「ありがとうございます。彼女の様子を見て、完全に回復するまで安静にさせます。」


学習ポイント

  1. 症状の確認: おたふくかぜに関連する症状(耳の下の痛み、頬の腫れ、発熱など)を確認するためのフレーズを学びます。
    例: “Has she been feeling pain under her ears, or have her cheeks started to swell?“(耳の下に痛みを感じていますか?が腫れ始めましたか?)
  2. 治療法の説明: おたふくかぜの治療法(対症療法や水分補給)について説明するフレーズを学びます。
    例: “We’ll manage her symptoms with pain relievers and fluids, and she should rest at home.“(鎮痛剤水分補給で症状を緩和し、家で安静にさせましょう。)
  3. 感染予防の説明: 家庭内や学校での感染予防策を説明する表現を学びます。
    例: “Keep her home until the swelling has gone down to prevent spreading the virus.“(ウイルスを広げないために、腫れが引くまで家で安静にさせましょう。)

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えみり
えみり
英語学習コンテンツライター
カリフォルニア州立大学サクラメント校で言語学を学び、現在は東京に住んでいます。日本の英会話スクールでの指導経験を持ち、特に大学生や若手社会人向けのカジュアルな英語表現の教え方に自信があります。海外ドラマや映画を使った実践的な英語学習法を得意とし、日常会話のコツを親しみやすい言葉で伝えます。趣味はカフェ巡りとNetflixのドラマ鑑賞、そしてビーチでのヨガでリフレッシュすること。読者がリラックスして英語を楽しめるよう、丁寧でわかりやすい記事作りを心がけています。
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