医療英語

小児科における伝染症疾患(突発性発疹、はしか(麻疹)、百日咳など)に関する会話例と英語フレーズ

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**突発性発疹(Roseola)、はしか(Measles)、百日咳(Whooping Cough)**は、子供によく見られる伝染性の高い疾患です。特に、乳幼児期にこれらの病気にかかることが多く、予防接種の有無が病気の進行に大きな影響を与えることもあります。

この記事では、これらの疾患に関連する診察時の会話例と、それに関連する英語表現を紹介します。


患者の設定

  • 名前: Kenta Sato (1歳、男の子)
  • 主な症状: 昨日から高熱が出ており、今日になって体中に発疹が現れた。特に咳やくしゃみがひどく、食欲がない。
  • 既往歴: 予防接種は部分的に受けているが、突発性発疹は自然感染の可能性が高い。
  • 家族歴: 健康

1. 初診での問診と症状の確認

突発性発疹やはしか、百日咳は発熱や発疹、咳が主要な症状であり、他の感染症との区別が重要です。

会話例: 疾患の問診

Doctor: “Good morning, Mrs. Sato. I understand that Kenta has developed a high fever and a rash. Can you tell me more about when his symptoms started and if he’s had any other symptoms, like a cough or runny nose?”
日本語訳: 「おはようございます、佐藤さん。けんたくん高熱発疹が出ていると伺いました。症状がいつ頃から始まり、他に鼻水などの症状はありましたか?」

Parent: “His fever started yesterday, and the rash appeared this morning. He’s been coughing and sneezing a lot, and he hasn’t wanted to eat much.”
日本語訳: 「昨日からが出て、今朝から発疹が出てきました。最近くしゃみもひどく、食欲がありません。」

Doctor: “Has Kenta received all of his vaccinations, particularly for measles and whooping cough?”
日本語訳: 「けんたくんは、特にはしか百日咳予防接種を全て受けていますか?」

Parent: “He’s had most of his vaccines, but I don’t think he’s received the MR vaccine yet.”
日本語訳: 「ほとんどの予防接種は受けていますが、まだMRワクチン(はしか、風疹)は受けていないと思います。」


2. 症状の詳細と診断の確認

突発性発疹、はしか、百日咳などは似たような症状を呈するため、発疹や咳のパターン、発熱の経過を確認し、病気を特定します。

会話例: 症状の詳細と診断の説明

Doctor: “Based on Kenta’s symptoms, it’s possible that he has roseola or measles. The rash and high fever are common with these illnesses. Has his fever been consistent, or has it gone down at all since it started?”
日本語訳: 「けんたくんの症状から、突発性発疹はしかの可能性があります。発疹高熱はこれらの病気に共通しています。熱はずっと続いていますか?それとも一時的に下がりましたか?」

Parent: “His fever was really high last night, but it went down a little this morning before the rash appeared.”
日本語訳: 「昨晩は高熱が出ていましたが、今朝発疹が出る前に少し下がりました。」

Doctor: “That pattern is typical of roseola. The fever often drops just before the rash appears. If the fever stays down and his rash doesn’t worsen, he should recover within a few days.”
日本語訳: 「そのパターンは突発性発疹によく見られます。通常、発疹が出る直前にが下がります。もし熱が下がり、発疹が悪化しなければ、数日以内に回復するでしょう。」


3. 治療法の説明

突発性発疹、はしか、百日咳の治療は通常対症療法が中心です。場合によっては抗生物質や抗ウイルス薬が必要になることもありますが、突発性発疹は自然に回復することがほとんどです。

会話例: 治療法の説明

Doctor: “For now, we’ll focus on managing Kenta’s symptoms. You can give him fever-reducing medication, and make sure he stays hydrated. If his cough gets worse or if he has trouble breathing, we’ll need to reassess him for whooping cough.”
日本語訳: 「今は、けんたくんの症状を管理することに重点を置きます。解熱剤を使って、しっかりと水分補給をさせてください。もしが悪化したり、呼吸困難が見られた場合は、百日咳の再評価が必要です。」

Parent: “What should we do if he scratches his rash too much?”
日本語訳: 「もし発疹をかきむしってしまったら、どうすればいいですか?」

Doctor: “Try to keep his nails trimmed and use calamine lotion or oatmeal baths to soothe the itching. If any of the blisters become infected, let us know.”
日本語訳: 「を短く切り、カラミンローションオートミール風呂でかゆみを抑えると良いでしょう。水ぶくれが感染した場合は、すぐにご連絡ください。」


4. 感染予防と家庭での対策

伝染病の予防には、予防接種が最も有効です。特に幼児期に予防接種を受けていない子供は、学校や家庭内での感染予防策が重要になります。

会話例: 予防接種と感染予防の説明

Doctor: “It’s important to make sure Kenta is up-to-date on all of his vaccinations, especially for diseases like measles and whooping cough. Since there’s no vaccine for roseola, it’s best to keep him isolated until the rash heals.”
日本語訳: 「けんたくんがはしか百日咳などの予防接種をきちんと受けていることが重要です。突発性発疹にはワクチンがないため、発疹が治まるまで他の子供との接触を避けましょう。」

Parent: “We’ll make sure to avoid contact with other kids until he’s better. When should we schedule the next vaccines?”
日本語訳: 「他の子供との接触は避けるようにします。次の予防接種のスケジュールはいつ組めば良いでしょうか?」

Doctor: “We can schedule his remaining vaccines after he recovers from this illness. In the meantime, be sure to wash hands frequently and avoid crowded places to reduce the risk of spreading the infection.”
日本語訳: 「回復した後に残りの予防接種を計画できます。それまでは、手洗いを頻繁に行い、混雑した場所を避けて感染拡大のリスクを減らしてください。」


5. 回復後のフォローアップと再発予防

伝染性疾患から回復した後も、再感染や合併症を防ぐためのフォローアップが必要です。

会話例: 回復後のフォローアップ

Doctor: “Once Kenta’s symptoms have cleared up, it’s important to monitor him for any lingering cough or signs of infection. We’ll schedule a follow-up appointment in two weeks to make sure he’s fully recovered.”
日本語訳: 「けんたくんの症状が治まった後も、感染兆候が残っていないかを確認することが重要です。完全に回復していることを確認するために、2週間後にフォローアップの予約を取りましょう。」

Parent: “Thank you, we’ll make sure to bring him back in two weeks for a check-up.”
日本語訳: 「ありがとうございます。2週間後に診察に連れてきます。」


学習ポイント

  1. 症状の確認: 伝染病に関連する症状(発疹、発熱、かゆみなど)を確認するためのフレーズを学びます。
    例: “Has he had a fever or any rash recently?“(最近発熱発疹はありましたか?)
  2. 診断と治療法の説明: 伝染病の診断と治療法(対症療法や感染予防)について説明するフレーズを学びます。
    例: “We’ll treat his symptoms with fever reducers and make sure he stays hydrated.“(解熱剤を使って症状を和らげ、水分補給をしっかりさせましょう。)
  3. 感染予防の説明: 家庭内や学校での感染を防ぐための対策を説明する表現を学びます。
    例: “It’s important to keep him away from others until the rash heals.“(発疹が治まるまで、他の人と接触させないようにすることが重要です。)

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えみり
えみり
英語学習コンテンツライター
カリフォルニア州立大学サクラメント校で言語学を学び、現在は東京に住んでいます。日本の英会話スクールでの指導経験を持ち、特に大学生や若手社会人向けのカジュアルな英語表現の教え方に自信があります。海外ドラマや映画を使った実践的な英語学習法を得意とし、日常会話のコツを親しみやすい言葉で伝えます。趣味はカフェ巡りとNetflixのドラマ鑑賞、そしてビーチでのヨガでリフレッシュすること。読者がリラックスして英語を楽しめるよう、丁寧でわかりやすい記事作りを心がけています。
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