心臓血管外科における診察に関する英語フレーズと会話例
心臓血管外科は、心臓や血管に関する外科的治療を専門としています。冠動脈バイパス術や心臓弁手術、大動脈瘤の修復など、高度で生命に関わる手術が多く、患者とのコミュニケーションが非常に重要です。特に、手術のリスクや術後ケア、リハビリテーションについての説明は、正確で丁寧に行う必要があります。
本記事では、心臓血管外科でよく使われる英語フレーズや会話例を紹介し、外国人患者にも対応できるようサポートします。
目次
- 心臓血管外科の診察でよく使われる症状の表現
- 心臓血管外科における診察の流れと会話例
- 手術に関連する説明と会話例
- 術後ケアに関するフレーズと会話例
- リハビリテーションに関するフレーズと会話例
- 症状をたずねる際の表現
- 診断に関するフレーズと会話例
- まとめ
1. 心臓血管外科の診察でよく使われる症状の表現
心臓血管外科では、心臓や血管に関連する症状を的確に把握する必要があります。以下は、心臓血管外科の診察で頻繁に使われる症状の表現です。
主要な症状:
- Chest pain (angina): 胸痛(狭心症)
- Shortness of breath: 息切れ
- Palpitations: 動悸
- Leg swelling (edema): 足のむくみ(浮腫)
- Dizziness: めまい
- Fainting: 失神
- Fatigue: 疲労
- Cold extremities: 手足が冷たい
- Numbness in limbs: 手足のしびれ
- Bluish lips: 唇が青紫色になる
日本語の会話例:
- 医師: 「どのような症状がありますか?」
- 患者: 「胸痛がひどく、息切れもします。」
英訳:
- Doctor: “What symptoms are you experiencing?”
- Patient: “I have severe chest pain, and I’m short of breath.”
2. 心臓血管外科における診察の流れと会話例
心臓血管外科の診察では、心臓や血管に関する症状の詳細を確認し、患者の既往歴や生活習慣についても尋ねます。
主要なフレーズ:
- Cardiovascular history: 心血管疾患の既往歴
- Surgical history: 手術歴
- Exercise tolerance: 運動耐性
- Smoking history: 喫煙歴
- Dietary habits: 食生活
日本語の会話例:
- 医師: 「これまでに心血管疾患で治療を受けたことはありますか?また、喫煙歴はありますか?」
- 患者: 「10年前に心臓病で治療を受けました。20年間喫煙していましたが、今はやめています。」
英訳:
- Doctor: “Have you been treated for any cardiovascular diseases before? And do you have a history of smoking?”
- Patient: “I was treated for heart disease 10 years ago. I smoked for 20 years, but I’ve quit now.”
日本語の会話例:
- 医師: 「運動をすると息切れや胸の痛みを感じますか?」
- 患者: 「はい、階段を上がるとすぐに胸が痛くなります。」
英訳:
- Doctor: “Do you feel shortness of breath or chest pain when you exercise?”
- Patient: “Yes, I feel chest pain as soon as I go up the stairs.”
3. 手術に関連する説明と会話例
心臓血管外科では、手術の必要性やリスクについて詳細に説明する必要があります。以下は、手術に関する会話例です。
主要なフレーズ:
- Surgery: 手術
- Bypass surgery: バイパス手術
- Valve replacement: 弁置換術
- Aneurysm repair: 動脈瘤修復
- Risks: リスク
- Recovery time: 回復期間
日本語の会話例:
- 医師: 「バイパス手術が必要です。冠動脈が詰まっているため、血流を改善する必要があります。」
- 患者: 「手術にはどれくらいのリスクがありますか?」
英訳:
- Doctor: “You will need bypass surgery. The coronary arteries are blocked, and we need to improve blood flow.”
- Patient: “What are the risks of the surgery?”
日本語の会話例:
- 医師: 「心臓弁置換術が必要です。弁が正常に機能していないため、手術で修復します。手術後は1ヶ月ほどの回復期間が必要です。」
- 患者: 「回復期間中、何に注意すればいいですか?」
英訳:
- Doctor: “You’ll need valve replacement surgery. The valve isn’t functioning properly, and we’ll repair it during surgery. The recovery time will be about a month.”
- Patient: “What should I be careful of during recovery?”
4. 術後ケアに関するフレーズと会話例
心臓手術後のケアは非常に重要で、患者は回復期間中の注意点やリハビリについて知る必要があります。
主要なフレーズ:
- Postoperative care: 術後ケア
- Pain management: 痛みの管理
- Medication: 薬物療法
- Wound care: 創傷ケア
- Fluid intake restrictions: 水分摂取の制限
日本語の会話例:
- 医師: 「手術後は術後ケアが重要です。痛みがあれば痛み止めを服用し、傷口を清潔に保ってください。」
- 患者: 「運動はいつからできますか?」
英訳:
- Doctor: “Postoperative care is crucial after surgery. Take pain medication if needed, and keep the wound clean.”
- Patient: “When can I start exercising?”
日本語の会話例:
- 医師: 「最初の1週間は水分摂取を制限し、水分摂取制限を守ることが重要です。腎臓への負担を減らすためです。」
- 患者: 「わかりました。」
英訳:
- Doctor: “For the first week, it’s important to follow fluid intake restrictions to reduce the strain on your kidneys.”
- Patient: “Understood.”
5. リハビリテーションに関するフレーズと会話例
心臓血管外科の手術後には、心臓リハビリが必要になることが多いです。リハビリテーションでは、心臓機能を回復させるための運動や生活習慣の改善が中心となります。
主要なフレーズ:
- Cardiac rehabilitation: 心臓リハビリ
- Exercise routine: 運動プログラム
- Dietary changes: 食事の変更
- Monitor your heart rate: 心拍数をモニタリングする
日本語の会話例:
- 医師: 「心臓リハビリは、術後の回復を早め、再発を防ぐために重要です。軽い運動から始め、徐々に強度を上げていきましょう。」
- 患者: 「どのくらいの運動を行えばいいですか?」
英訳:
- Doctor: “Cardiac rehabilitation is important for speeding up recovery and preventing recurrence. Start with light exercises and gradually increase the intensity.”
- Patient: “How much exercise should I do?”
日本語の会話例:
- 医師: 「心拍数をモニタリングしながら、無理をせずに進めてください。また、食事の変更も心臓の健康に役立ちます。」
- 患者: 「具体的にどのような食事を心がければいいですか?」
英訳:
- Doctor: “Monitor your heart rate and don’t push yourself too hard. Dietary changes will also help improve heart health.”
- Patient: “What kind of diet should I follow?”
6. 症状をたずねる際の表現
心臓血管外科の診察では、患者の痛みや症状を詳細に確認することが必要です。以下は、症状を具体的にたずねる際の表現です。
主要なフレーズ:
- How often: どれくらいの頻度で
- When did it start: いつから
- How severe: 症状の程度
- What triggers the pain: どのような動作で痛みが出ますか?
日本語の会話例:
- 医師: 「胸痛はいつから始まりましたか?どれくらいの頻度で痛みますか?」
- 患者: 「1ヶ月前からで、毎日のように痛みます。」
英訳:
- Doctor: “When did the chest pain start? And how often does it occur?”
- Patient: “It started about a month ago, and I feel it almost every day.”
日本語の会話例:
- 医師: 「どのような動作で胸の痛みが出ますか?例えば、運動したときですか?」
- 患者: 「運動すると痛みますが、安静時はありません。」
英訳:
- Doctor: “What triggers the chest pain? For example, does it happen during exercise?”
- Patient: “It happens during exercise, but not when I’m resting.”
7. 診断に関するフレーズと会話例
心臓血管外科での診断結果を患者に説明する際、検査結果に基づいて治療方針を明確に伝えます。
主要なフレーズ:
- Diagnosis: 診断
- Test results: 検査結果
- Blocked artery: 動脈の詰まり
- Aortic aneurysm: 大動脈瘤
- Prognosis: 予後
日本語の会話例:
- 医師: 「検査結果に基づき、診断は冠動脈が詰まっていることによる狭心症です。バイパス手術が必要です。」
- 患者: 「手術のリスクはどのくらいですか?」
英訳:
- Doctor: “Based on the test results, the diagnosis is angina caused by a blocked artery. You’ll need bypass surgery.”
- Patient: “What are the risks of the surgery?”
日本語の会話例:
- 医師: 「検査の結果、大動脈に大動脈瘤が見つかりました。すぐに手術で修復する必要があります。予後については慎重に見守りましょう。」
- 患者: 「手術後の回復はどうなりますか?」
英訳:
- Doctor: “The test results show an aortic aneurysm. We’ll need to repair it surgically as soon as possible. We’ll closely monitor your prognosis.”
- Patient: “What will the recovery be like after surgery?”
8. まとめ
この記事では、心臓血管外科の診察における症状の確認、診断、手術、術後ケア、リハビリテーションに関する英語フレーズや会話例を紹介しました。心臓や血管に関連する手術は患者にとって大きな決断となるため、医師とのコミュニケーションが非常に重要です。患者が安心して手術や治療を受けられるよう、丁寧に説明を行い、最適な治療計画を提案しましょう。
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