医療英語

消化器内科における潰瘍性大腸炎、クローン病、過敏性腸症候群の診察に関する英語フレーズと会話例

kengowest

消化器内科では、潰瘍性大腸炎(Ulcerative Colitis)クローン病(Crohn’s Disease)、および**過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome, IBS)**がよく診察される疾患です。これらの疾患は消化管に関する慢性的な症状を引き起こし、日常生活に大きな影響を与えることがあります。

この記事では、これらの疾患に関連する患者との診察を想定し、具体的な会話例と重要なフレーズを学びます。


患者の設定

  • 名前: Yumi Suzuki (35歳、女性)
  • 職業: 営業職
  • 主な症状: 下痢と腹痛が数か月続いており、時々血便もある。ストレスが多いと症状が悪化する。過去に過敏性腸症候群と診断されたことがあるが、最近は症状が悪化している。
  • 既往歴: 過敏性腸症候群
  • 生活習慣: ストレスの多い仕事、食事が不規則。

診察の流れと会話例

1. 初診での問診と症状の確認

Doctor: “Good afternoon, Ms. Suzuki. I understand you’ve been experiencing some abdominal pain and diarrhea. Can you tell me more about when these symptoms started and if you’ve noticed anything else?”

日本語訳: 「こんにちは、鈴木さん。腹痛下痢があるとお聞きしましたが、これらの症状はいつ頃から始まり、他に気になることはありますか?」

Patient: “It started about three months ago. I’ve also noticed some blood in my stool, and the pain gets worse when I’m stressed.”

日本語訳: 「3か月前からです。血便も見られますし、ストレスが多いと痛みが悪化します。」

Doctor: “I see. So, you’re experiencing diarrhea, abdominal pain, and sometimes blood in your stool. Do you have any other symptoms, like weight loss or fatigue?”

日本語訳: 「なるほど。下痢腹痛、そして時々血便があるんですね。他に体重減少疲労などの症状はありますか?」

Patient: “Yes, I’ve lost a little weight, and I feel more tired than usual.”

日本語訳: 「はい、少し体重が減少し、普段よりも疲れやすいです。」


2. 病歴とリスクファクターの確認

Doctor: “Do you have any history of ulcerative colitis, Crohn’s disease, or irritable bowel syndrome? And have you noticed any family history of these conditions?”

日本語訳: 「潰瘍性大腸炎クローン病過敏性腸症候群の既往歴はありますか?また、ご家族にこれらの病歴がある方はいらっしゃいますか?」

Patient: “I was diagnosed with IBS a few years ago, but my symptoms have been worse recently. My father had Crohn’s disease, but I’ve never been tested for that.”

日本語訳: 「数年前に過敏性腸症候群(IBS)と診断されましたが、最近症状が悪化しています。父がクローン病を患っていましたが、私はその検査を受けたことがありません。」

Doctor: “Do you take any medications for your IBS, and have you tried any treatments for these new symptoms?”

日本語訳: 「過敏性腸症候群のためにを服用していますか?また、最近の症状に対して治療を試みましたか?」

Patient: “I’ve been taking antispasmodics for the IBS, but they don’t seem to be helping with the new symptoms.”

日本語訳: 「IBSのために鎮痙薬を飲んでいますが、新しい症状にはあまり効果がありません。」


3. 検査の必要性と診断の説明

Doctor: “Given your symptoms and family history, we’ll need to perform some tests to check for ulcerative colitis, Crohn’s disease, or any other inflammatory bowel disease. We’ll start with some blood tests to check for inflammation, and we may also do a colonoscopy to get a better look at your colon.”

日本語訳: 「症状と家族歴から、潰瘍性大腸炎クローン病、その他の炎症性腸疾患の確認が必要です。まず、血液検査で炎症を確認し、大腸内視鏡検査を行って、大腸の状態を詳しく調べることを検討しています。」

Patient: “Is the colonoscopy painful?”

日本語訳: 「大腸内視鏡検査は痛いですか?」

Doctor: “The procedure can be uncomfortable, but we can use sedation to help you relax. It’s the best way to see what’s happening inside your colon and to confirm any signs of inflammation or polyps.”

日本語訳: 「この検査は不快に感じるかもしれませんが、鎮静剤を使ってリラックスしていただけます。これが、大腸内で何が起きているのかを確認し、炎症ポリープの兆候を確認する最善の方法です。」


4. 潰瘍性大腸炎、クローン病、過敏性腸症候群の治療と管理

Doctor: “If the tests confirm ulcerative colitis or Crohn’s disease, the treatment will focus on reducing inflammation in your intestines. We’ll likely prescribe anti-inflammatory medications like steroids or immunosuppressants to help manage your symptoms. For IBS, we’ll focus on managing your diet and stress levels.”

日本語訳: 「もし検査で潰瘍性大腸炎クローン病が確認された場合、治療は腸内の炎症を抑えることに焦点を当てます。おそらく、症状を管理するためにステロイド免疫抑制薬などの抗炎症薬を処方します。過敏性腸症候群(IBS)の場合は、食事やストレスの管理に重点を置きます。」

Patient: “Will I need to take medications for the rest of my life?”

日本語訳: 「一生薬を飲み続けなければなりませんか?」

Doctor: “For chronic conditions like ulcerative colitis or Crohn’s disease, long-term treatment may be necessary to keep your symptoms under control. However, many patients are able to manage their conditions with the right medications and lifestyle changes.”

日本語訳: 「潰瘍性大腸炎クローン病のような慢性疾患の場合、症状をコントロールするために長期的な治療が必要なこともあります。しかし、多くの患者さんは適切な薬と生活習慣の改善で症状を管理することができます。」


5. 生活習慣と症状の管理

Doctor: “In addition to medication, making some lifestyle changes can help manage your symptoms. For IBS, we’ll work on reducing stress, eating a balanced diet, and avoiding foods that trigger your symptoms. For ulcerative colitis and Crohn’s disease, it’s important to avoid foods that irritate your digestive system and to stay hydrated.”

日本語訳: 「薬に加えて、生活習慣の改善が症状の管理に役立ちます。IBSの場合、ストレスを減らし、バランスの取れた食事を心がけ、症状を引き起こす食べ物を避けることが重要です。潰瘍性大腸炎クローン病の場合は、消化器系を刺激する食べ物を避け、十分な水分補給を心がけることが大切です。」

Patient: “I’ve been trying to manage my stress, but it’s difficult with my job. What can I do to help reduce my symptoms?”

日本語訳: 「ストレスを管理しようとしていますが、仕事が忙しくて難しいです。症状を和らげるためにできることはありますか?」

Doctor: “We can work on finding ways to manage your stress, like relaxation techniques or exercise. In terms of diet, it’s important to avoid spicy or fatty foods and to eat smaller, more frequent meals.”

日本語訳: 「リラクゼーション法運動など、ストレスを管理する方法を一緒に考えていきましょう。食事に関しては、辛い食べ物脂っこい食べ物を避け、小分けにして頻繁に食事を摂ることが大切です。」


学習ポイント

  1. 症状の確認: 潰瘍性大腸炎、クローン病、過敏性腸症候群に関連する症状を確認するためのフレーズを学びましょう。例: “Have you noticed any blood in your stool, or have you been experiencing diarrhea and abdominal pain?“(血便や、下痢腹痛を感じることはありますか?)
  2. リスクファクターの確認: これらの疾患に関連するリスク要因を確認するためのフレーズを学びます。例: “Do you have a family history of Crohn’s disease or ulcerative colitis?“(クローン病潰瘍性大腸炎の家族歴はありますか?)
  3. 検査の説明: 潰瘍性大腸炎やクローン病の診断に必要な検査を説明するフレーズを学びます。例: “We’ll perform a colonoscopy to check for any signs of inflammation or polyps in your colon.“(大腸内で炎症ポリープの兆候がないか確認するために大腸内視鏡検査を行います。)
  4. 生活習慣の改善: 症状を管理するための生活習慣の改善に関するアドバイスも重要です。例: “Avoiding foods that trigger your symptoms and managing your stress can help reduce flare-ups.“(症状を引き起こす食べ物を避け、ストレスを管理することで、再発を防ぐことができます。)

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えみり
えみり
英語学習コンテンツライター
カリフォルニア州立大学サクラメント校で言語学を学び、現在は東京に住んでいます。日本の英会話スクールでの指導経験を持ち、特に大学生や若手社会人向けのカジュアルな英語表現の教え方に自信があります。海外ドラマや映画を使った実践的な英語学習法を得意とし、日常会話のコツを親しみやすい言葉で伝えます。趣味はカフェ巡りとNetflixのドラマ鑑賞、そしてビーチでのヨガでリフレッシュすること。読者がリラックスして英語を楽しめるよう、丁寧でわかりやすい記事作りを心がけています。
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