医療英語

皮膚科における蕁麻疹の診察に関する会話例と英語フレーズ

kengowest

**蕁麻疹(Urticaria / Hives)**は、皮膚に赤く膨らんだかゆみのある発疹が突然現れる状態で、アレルギー反応やストレス、寒冷などさまざまな要因によって引き起こされます。急性と慢性に分類され、原因の特定と治療が重要です。

この記事では、蕁麻疹に関連する診察時の会話例と、それに関連する英語表現を紹介します。


患者の設定

  • 名前: Michael Lee(29歳、男性)
  • 主な症状: 2週間前から体全体に赤く膨らんだかゆみのある発疹が現れ始め、特に夜になるとかゆみがひどくなる。
  • 既往歴: 食物アレルギーあり(ナッツ類)
  • 生活習慣: 最近の仕事のストレスが大きく、食生活も不規則。

1. 初診での問診と症状の確認

蕁麻疹の原因は多岐にわたるため、症状の詳細や発疹が出始めたタイミング、悪化する要因を確認します。

会話例: 症状の確認

Doctor:
“Good afternoon, Mr. Lee. I understand you’ve been experiencing itchy, red welts on your skin for the past couple of weeks. Could you tell me more about when these symptoms started and if there’s anything that seems to make them worse?”
(こんにちは、リーさん。ここ2週間、肌にかゆみのある赤い発疹が出ていると伺いました。症状が始まった時期や、悪化させる要因について教えていただけますか?)

Patient:
“The hives started about two weeks ago, and they get worse at night. I’m not sure what’s causing them, but the itching is really intense.”
(発疹は2週間ほど前に始まり、夜になるとかゆみがひどくなります。原因は分かりませんが、かゆみがとても強いです。)

Doctor:
“Have you eaten any new foods or started using any new medications recently?”
(最近、新しい食べ物を食べたり、新しい薬を使用し始めたりしましたか?)

Patient:
“No, I haven’t changed my diet or medications, but I’ve been under a lot of stress at work.”
(いいえ、食事や薬は変えていませんが、仕事でかなりのストレスを感じています。)


2. アレルギーや既往歴の確認

蕁麻疹の原因としてアレルギーや他の既往歴が関係することがあるため、アレルギーの有無や他の健康状態を確認します。

会話例: アレルギーや既往歴の確認

Doctor:
“Do you have any known allergies, such as to food, medication, or environmental factors?”
(食べ物や薬、環境に関するアレルギーはありますか?)

Patient:
“Yes, I’m allergic to nuts, but I haven’t eaten any recently.”
(はい、ナッツアレルギーがありますが、最近は食べていません。)

Doctor:
“Good to know. Stress can sometimes trigger hives, even if you’re not exposed to any allergens. We’ll work on managing both the symptoms and any possible triggers.”
(分かりました。アレルゲンにさらされなくても、ストレスが原因で蕁麻疹を引き起こすことがあります。症状と原因の管理に取り組みましょう。)


3. 診断と治療法の説明

蕁麻疹の治療には、抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬が使用されます。また、症状を悪化させる要因の特定と管理が重要です。

会話例: 診断と治療法の説明

Doctor:
“Based on your symptoms, it seems like you’re experiencing a case of urticaria, or hives. We’ll start with an antihistamine to help control the itching and inflammation. If necessary, we can also add a corticosteroid cream for any particularly inflamed areas.”
(症状からすると、蕁麻疹の可能性が高いですね。まずは抗ヒスタミン薬を使用して、かゆみと炎症を抑えます。必要であれば、特に炎症がひどい部分にはステロイドクリームを追加することもできます。)

Patient:
“Will the antihistamine make me drowsy?”
(抗ヒスタミン薬は眠くなりますか?)

Doctor:
“Some types can cause drowsiness, but we’ll start with a non-drowsy version. If the itching is worse at night, I can prescribe a nighttime version that may help you sleep better.”
(抗ヒスタミン薬の中には眠くなるものもありますが、まずは眠気を引き起こさないタイプを試してみましょう。もし夜にかゆみがひどい場合は、睡眠を助ける夜用の薬を処方することもできます。)


4. 生活習慣のアドバイスと予防策

蕁麻疹は、ストレスや特定の環境要因によって悪化することがあります。生活習慣の改善や予防策を提案します。

会話例: 生活習慣のアドバイスと予防策

Doctor:
“In addition to the medication, it’s important to avoid any potential triggers, such as stress, tight clothing, or extreme temperatures. You can also try using cool compresses to help soothe the itching.”
(薬に加えて、ストレスや締め付ける衣服、極端な温度など、症状を悪化させる可能性のある要因を避けることが大切です。また、冷湿布を使ってかゆみを和らげることもできます。)

Patient:
“I’ll try that. I didn’t realize that stress could make it worse.”
(試してみます。ストレスが悪化させるとは思いませんでした。)

Doctor:
“Yes, stress is a common trigger for hives. Managing your stress levels can help prevent future flare-ups.”
(はい、ストレスは蕁麻疹の一般的な引き金です。ストレスを管理することで、再発を防ぐことができます。)


5. フォローアップと長期的な管理

慢性蕁麻疹の場合、症状の再発を防ぐための長期的な管理と定期的なフォローアップが重要です。症状の経過を確認し、治療法を調整します。

会話例: フォローアップと長期的な管理

Doctor:
“If your symptoms don’t improve or if they come back frequently, we may need to explore other treatment options or do further testing to identify specific triggers. Let’s schedule a follow-up appointment in a couple of weeks to see how the medication is working.”
(もし症状が改善しない、あるいは頻繁に再発する場合は、他の治療法を検討したり、特定の引き金を見つけるためにさらなる検査を行う必要があるかもしれません。2週間後に再診の予約を取り、薬の効果を確認しましょう。)

Patient:
“That sounds good. I’ll follow the treatment plan and see how it goes.”
(分かりました。治療計画に従って様子を見てみます。)

Doctor:
“Great. Remember, if the symptoms worsen or if you experience any difficulty breathing, you should seek immediate medical attention.”
(それは良かったです。もし症状が悪化したり、呼吸困難を感じた場合は、すぐに医療機関を受診してください。)


学習ポイント

  1. 症状の確認: 蕁麻疹に関連するかゆみや発疹の出現状況、悪化要因について確認するフレーズを学びます。
    例: “Have you noticed any specific triggers that seem to make the hives worse?”(蕁麻疹を悪化させる特定の要因に気づきましたか?)
  2. 治療法の説明: 抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬など、蕁麻疹の治療法について説明するフレーズを学びます。
    例: “We’ll start with an antihistamine to help control the itching and inflammation.”(かゆみと炎症を抑えるために、抗ヒスタミン薬を使用します。)
  3. 生活習慣のアドバイス: ストレス管理や環境要因の調整など、蕁麻疹の予防と管理に役立つ生活習慣の改善について学びます。
    例: “Avoid tight clothing and extreme temperatures, as they can trigger hives.”(蕁麻疹を引き起こす可能性があるため、締め付ける衣服や極端な温度は避けてください。)
ABOUT ME
えみり
えみり
英語学習コンテンツライター
カリフォルニア州立大学サクラメント校で言語学を学び、現在は東京に住んでいます。日本の英会話スクールでの指導経験を持ち、特に大学生や若手社会人向けのカジュアルな英語表現の教え方に自信があります。海外ドラマや映画を使った実践的な英語学習法を得意とし、日常会話のコツを親しみやすい言葉で伝えます。趣味はカフェ巡りとNetflixのドラマ鑑賞、そしてビーチでのヨガでリフレッシュすること。読者がリラックスして英語を楽しめるよう、丁寧でわかりやすい記事作りを心がけています。
記事URLをコピーしました