医療英語

眼科における網膜剥離の診察に関する会話例と英語フレーズ

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**網膜剥離(Retinal Detachment)**は、目の奥にある網膜がその下の支持組織から剥がれる状態で、放置すると視力喪失につながる可能性があります。早期の治療が必要で、視野に突然の閃光や浮遊物が見えることが初期症状として現れます。

この記事では、網膜剥離に関連する診察時の会話例と、それに関連する英語表現を紹介します。


患者の設定

  • 名前: Thomas Lee(55歳、男性)
  • 主な症状: 最近、片方の目で光の閃光が見えたり、視界に黒い浮遊物が増えたことに気づく。
  • 既往歴: 近視、過去に目の外傷歴あり。
  • 生活習慣: 日常的にパソコンを使用しており、視力に不安を感じることが増えている。

1. 初診での問診と症状の確認

網膜剥離の初期症状は、突然の光の閃光や、視界に浮遊物(飛蚊症)が増えることが特徴です。患者の症状を詳しく確認し、視野の異常について問診します。

会話例: 症状の確認

Doctor:
“Good afternoon, Mr. Lee. I understand you’ve been seeing flashes of light and floaters in your vision. Can you tell me more about when this started and how it has affected your vision?”
(こんにちは、リーさん。最近、視界に光の閃光や浮遊物が見えると伺いました。これがいつ始まったのか、また視力にどのような影響を与えているか教えてください。)

Patient:
“It started about a week ago. At first, I just noticed some flashes of light in the corner of my eye, but now there are more floaters, and my vision is starting to get blurry in that eye.”
(1週間ほど前に始まりました。最初は目の端に光の閃光を感じただけでしたが、今では浮遊物が増え、視力がかすんできています。)

Doctor:
“Have you experienced any shadow or curtain-like effect over your vision, especially in one part of your visual field?”
(視野の一部に、影やカーテンのようなものがかかって見えることはありますか?)

Patient:
“Yes, I’ve noticed a dark shadow in the lower part of my vision that seems to be getting bigger.”
(はい、視野の下の方に暗い影が見えるようになり、それが大きくなってきている感じです。)


2. 既往歴とリスク要因の確認

網膜剥離は、近視や目の外傷、加齢などがリスク要因となります。患者の既往歴や家族歴を確認し、リスク評価を行います。

会話例: 既往歴とリスク要因の確認

Doctor:
“Have you had any previous eye injuries or conditions like nearsightedness? These can increase your risk of retinal detachment.”
(過去に目の外傷や近視の診断を受けたことはありますか?これらは網膜剥離のリスクを高めます。)

Patient:
“I’ve been nearsighted since I was a teenager, and I had a minor eye injury a few years ago, but I didn’t think it was serious.”
(10代の頃から近視で、数年前に目に軽い外傷を負いましたが、深刻なものだとは思っていませんでした。)

Doctor:
“Both nearsightedness and previous eye injuries can increase your risk of retinal detachment. We’ll need to perform some tests to determine if this is the cause of your symptoms.”
(近視や過去の外傷は、網膜剥離のリスクを高めます。症状の原因がこれによるものか確認するために、いくつかの検査を行う必要があります。)


3. 診断と検査の説明

網膜剥離の診断には、**眼底検査(Fundus Examination)眼科用超音波検査(Ultrasound Imaging)**などが行われます。網膜の状態を確認し、治療の必要性を判断します。

会話例: 診断と検査の説明

Doctor:
“To determine if you have a retinal detachment, we’ll need to perform a fundus examination to get a clear view of the back of your eye. If necessary, we may also use an ultrasound to check for any retinal tears or detachment.”
(網膜剥離があるかどうか確認するために、眼底検査を行い、目の奥を詳しく調べます。必要に応じて、網膜の裂け目や剥離を確認するために超音波検査を使用することもあります。)

Patient:
“Will these tests be uncomfortable? I’m worried about my vision getting worse.”
(これらの検査は不快ですか?視力がさらに悪くなるのではないか心配です。)

Doctor:
“The tests are painless and will give us important information about the condition of your retina. If we detect a detachment, we’ll discuss treatment options right away to prevent further vision loss.”
(検査は無痛で、網膜の状態について重要な情報を得ることができます。網膜剥離が確認された場合は、すぐに治療法について話し合い、さらなる視力低下を防ぎます。)


4. 治療法の説明

網膜剥離の治療には、レーザー治療(Laser Photocoagulation)や網膜冷凍凝固術(Cryopexy)、重症の場合は**硝子体手術(Vitrectomy)強膜バックル術(Scleral Buckling)**などが含まれます。患者の状態に応じて最適な治療法を提案します。

会話例: 治療法の説明

Doctor:
“If we find a small tear or detachment, we may be able to treat it with laser photocoagulation or cryopexy, both of which are outpatient procedures. For more severe detachments, we may recommend surgery, such as a vitrectomy or scleral buckling, to repair the retina and restore your vision.”
(小さな裂け目や剥離が見つかった場合は、レーザー治療や冷凍凝固術で対応できるかもしれません。これらは外来で行える処置です。より重症の場合は、硝子体手術や強膜バックル術といった手術をお勧めし、網膜を修復して視力を回復させることができます。)

Patient:
“Will the surgery restore my vision completely?”
(手術で視力は完全に回復しますか?)

Doctor:
“Early treatment can often prevent further vision loss, but the amount of vision recovery depends on how severe the detachment is and how quickly we treat it. It’s important to act quickly to maximize the chances of restoring your vision.”
(早期治療により、さらなる視力低下を防ぐことができますが、回復する視力の程度は剥離の重症度や治療のタイミングによります。視力回復の可能性を高めるためにも、迅速に行動することが重要です。)


5. 生活習慣の改善と予防策

網膜剥離の再発を防ぐためには、適切な生活習慣や定期的な眼科検診が重要です。患者に対して、目を保護するための生活習慣のアドバイスを提供します。

会話例: 生活習慣の改善と予防策

Doctor:
“To reduce the risk of retinal detachment in the future, it’s important to protect your eyes from injury, avoid activities that put strain on your eyes, and have regular eye exams to monitor for any changes. If you notice any new symptoms, such as flashes of light or floaters, contact us right away.”
(今後の網膜剥離のリスクを減らすために、目を外傷から守り、目に負担をかける活動を避け、定期的に眼科検診を受けて変化を監視することが重要です。光の閃光や浮遊物などの新しい症状に気づいた場合は、すぐにご連絡ください。)

Patient:
“I’ll make sure to follow up regularly and be careful to avoid any eye injuries. Is there anything else I should do?”
(定期的にフォローアップを受け、目の外傷を避けるよう気をつけます。他にすべきことはありますか?)

Doctor:
“That’s a great start. Maintaining a healthy lifestyle and managing conditions like nearsightedness or diabetes can also help reduce your risk of future retinal issues.”
(それは素晴らしいスタートです。健康的な生活習慣を維持し、近視や糖尿病などの状態を管理することで、将来的な網膜の問題のリスクを減らすこともできます。)


6. フォローアップと長期的なケア

網膜剥離の治療後は、定期的なフォローアップが必要です。治療後の回復を確認し、再発防止のためのケアを行います。

会話例: フォローアップと長期的なケア

Doctor:
“After the treatment, we’ll schedule regular follow-up appointments to monitor your recovery and ensure there are no signs of further detachment. It’s crucial to keep up with these appointments to protect your vision.”
(治療後は、回復を監視し、さらなる剥離の兆候がないか確認するために、定期的なフォローアップを予定します。視力を守るためには、これらの検診を守ることが非常に重要です。)

Patient:
“I’ll make sure to attend all of my follow-up appointments and keep an eye out for any new symptoms.”
(すべてのフォローアップ検診に行き、新しい症状がないか注意を払います。)

Doctor:
“That’s the best approach. Regular monitoring will help us catch any issues early and prevent further damage to your vision.”
(それが最善の方法です。定期的な監視により、問題を早期に発見し、さらなる視力の損傷を防ぐことができます。)


学習ポイント

  1. 症状の確認: 網膜剥離に関連する閃光や浮遊物、視野の影に関するフレーズを学びます。
    例: “Have you noticed any flashes of light or dark shadows in your vision?”(視界に光の閃光や暗い影が見えることはありますか?)
  2. 治療法の説明: 網膜剥離に対するレーザー治療や硝子体手術、強膜バックル術の説明を学びます。
    例: “For more severe detachments, we may recommend surgery to repair the retina.”(より重症の剥離の場合、網膜を修復するための手術をお勧めするかもしれません。)
  3. 生活習慣の改善: 網膜剥離の予防や再発防止のための生活習慣について学びます。
    例: “Avoid activities that put strain on your eyes and have regular eye exams to monitor for any changes.”(目に負担をかける活動を避け、変化を監視するために定期的に眼科検診を受けてください。)
ABOUT ME
えみり
えみり
英語学習コンテンツライター
カリフォルニア州立大学サクラメント校で言語学を学び、現在は東京に住んでいます。日本の英会話スクールでの指導経験を持ち、特に大学生や若手社会人向けのカジュアルな英語表現の教え方に自信があります。海外ドラマや映画を使った実践的な英語学習法を得意とし、日常会話のコツを親しみやすい言葉で伝えます。趣味はカフェ巡りとNetflixのドラマ鑑賞、そしてビーチでのヨガでリフレッシュすること。読者がリラックスして英語を楽しめるよう、丁寧でわかりやすい記事作りを心がけています。
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