医療英語

神経内科における片頭痛や緊張型頭痛の診察に関する英語フレーズと会話例

kengowest

神経内科では、片頭痛(Migraine)や緊張型頭痛(Tension-type Headache)など、頭痛に関する診察を行います。これらの頭痛は、生活に大きな影響を与えることがあり、患者一人ひとりの症状やトリガー(引き金)に応じた治療が必要です。

この記事では、片頭痛や緊張型頭痛の患者との診察を想定し、具体的な会話例と重要なフレーズを学べる内容にします。


患者の設定

  • 名前: Yuki Nakamura (28歳、女性)
  • 職業: 会社員
  • 主な症状: 頭痛が頻繁に発生し、特に仕事中に強くなることがある。痛みは脈打つような感じで、光や音に敏感になることも多い。
  • 既往歴: 健康だが、偏頭痛の家族歴あり。
  • 生活習慣: 長時間のパソコン作業が多く、仕事のストレスが強い。

診察の流れと会話例

1. 初診での問診と症状の確認

Doctor: “Good afternoon, Ms. Nakamura. I understand you’ve been experiencing frequent headaches. Can you tell me more about them?”

日本語訳: 「こんにちは、中村さん。頻繁に頭痛があるとお聞きしましたが、詳しく教えていただけますか?」

Patient: “Yes, I’ve been getting headaches almost every week. The pain is usually on one side of my head, and it feels like it’s throbbing. Sometimes, I also feel nauseous and sensitive to light and noise.”

日本語訳: 「はい、ほぼ毎週頭痛があります。痛みは片側で、脈打つような痛みです。時々、吐き気がしたり、光や音に敏感になります。」

Doctor: “I see. So you’re experiencing throbbing pain on one side of your head along with nausea, and you’re sensitive to light and sound. How long do these headaches typically last?”

日本語訳: 「なるほど。頭の片側に脈打つような痛みがあり、吐き気が伴い、に敏感になるんですね。この頭痛は通常どれくらい続きますか?」

Patient: “It usually lasts a few hours, but sometimes it can last the entire day.”

日本語訳: 「だいたい数時間続きますが、時々丸一日続くこともあります。」


2. 頭痛の種類とトリガーの確認

Doctor: “Do you notice if there’s anything that triggers the headaches, like stress, certain foods, or changes in weather?”

日本語訳: 「頭痛を引き起こすトリガーがあると感じていますか?例えば、ストレス、特定の食べ物、天候の変化などです。」

Patient: “Yes, I think stress at work makes it worse. Also, I’ve noticed that it gets worse before it rains.”

日本語訳: 「はい、仕事のストレスで悪化していると思います。あと、雨が降る前にも悪化することに気づきました。」

Doctor: “It sounds like you might be experiencing migraines. Migraines are often triggered by stress, weather changes, and sometimes even certain foods like chocolate or cheese.”

日本語訳: 「お話を伺う限り、片頭痛の可能性があります。片頭痛はよくストレス天候の変化、場合によってはチョコレートチーズなどの特定の食べ物がトリガーになることがあります。」

Patient: “I see. I didn’t realize foods could trigger headaches.”

日本語訳: 「そうなんですね。食べ物が頭痛の原因になるとは知りませんでした。」


3. 検査の必要性と診断の説明

Doctor: “To make sure there’s nothing more serious causing the headaches, we’ll do some basic tests, including a neurological exam. In most cases, migraines don’t require imaging tests like CT scans unless there are red flag symptoms.”

日本語訳: 「頭痛の原因が他にないか確認するために、神経学的な検査を行います。ほとんどの場合、片頭痛ではCTスキャンのような画像検査は必要ありませんが、特に注意すべき症状がある場合は検査を行うこともあります。」

Patient: “What kind of red flag symptoms should I watch out for?”

日本語訳: 「注意すべき症状にはどんなものがありますか?」

Doctor: “If you experience sudden severe headaches, vision loss, difficulty speaking, or weakness on one side of your body, those could be signs of something more serious, like a stroke.”

日本語訳: 「急な激しい頭痛や、視力の喪失話すのが難しい、あるいは体の片側の筋力低下などがある場合は、より深刻な疾患、例えば脳卒中の可能性があります。」


4. 治療と今後の対応

Doctor: “For migraines, we can use medications to both prevent and relieve the headaches. You can take a triptan during an attack to reduce the pain. We can also discuss preventative treatments if the headaches become too frequent.”

日本語訳: 「片頭痛の治療には、予防と痛みを和らげるためのがあります。発作が起きたときにはトリプタンという薬を使って痛みを軽減できます。また、頭痛が頻繁に起こる場合は予防治療についても話し合いましょう。」

Patient: “What about tension headaches? I sometimes get those too.”

日本語訳: 「緊張型頭痛はどうでしょう?時々そちらも感じます。」

Doctor: “For tension headaches, we usually recommend over-the-counter pain relievers like ibuprofen. It’s also important to manage stress and make sure you’re taking regular breaks if you’re doing a lot of work on the computer.”

日本語訳: 「緊張型頭痛には、通常市販の痛み止め、例えばイブプロフェンをお勧めします。また、ストレスの管理と、パソコン作業が多い場合は定期的に休憩を取ることが重要です。」


5. 生活習慣のアドバイスと予防法

Doctor: “In addition to medication, there are lifestyle changes that can help reduce the frequency of your headaches. Regular exercise, staying hydrated, and keeping a consistent sleep schedule can all make a difference.”

日本語訳: 「薬に加えて、頭痛の頻度を減らすための生活習慣の改善も役立ちます。定期的な運動水分補給、そして安定した睡眠スケジュールを保つことが効果的です。」

Patient: “I’ll try to make some changes. Should I avoid certain foods?”

日本語訳: 「生活習慣を変えてみます。特定の食べ物を避けた方がいいですか?」

Doctor: “Yes, keeping a headache diary can help you identify foods or situations that might trigger your headaches. You can track what you eat, your stress levels, and any changes in weather to see if there’s a pattern.”

日本語訳: 「はい、頭痛日記をつけると、頭痛のトリガーとなる食べ物や状況を特定するのに役立ちます。何を食べたか、ストレスのレベル、天気の変化を記録して、頭痛のパターンを確認しましょう。」


学習ポイント

  1. 症状の確認: 片頭痛や緊張型頭痛の症状を確認する際の表現を学びましょう。例: “Are you sensitive to light or sound during the headaches?“(頭痛の間、光や音に敏感になりますか?)
  2. トリガーの確認: 頭痛の引き金となる要因を確認するフレーズも覚えておくと便利です。例: “Do you notice any triggers for your headaches, such as stress or certain foods?“(頭痛を引き起こす要因として、ストレスや特定の食べ物があると感じていますか?)
  3. 検査や治療の説明: 検査の必要性や治療法に関する説明は、患者の安心感を高めるために重要です。例: “We’ll do a neurological exam to rule out other serious causes.“(他の深刻な原因を除外するために神経学的検査を行います。)
  4. 生活習慣のアドバイス: 頭痛を予防するための生活習慣のアドバイスを適切に伝えるフレーズを覚えておきましょう。例: “Keeping a consistent sleep schedule and managing stress can help reduce the frequency of your headaches.“(安定した睡眠スケジュールを維持し、ストレスを管理することで、頭痛の頻度を減らすことができます。)

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えみり
えみり
英語学習コンテンツライター
カリフォルニア州立大学サクラメント校で言語学を学び、現在は東京に住んでいます。日本の英会話スクールでの指導経験を持ち、特に大学生や若手社会人向けのカジュアルな英語表現の教え方に自信があります。海外ドラマや映画を使った実践的な英語学習法を得意とし、日常会話のコツを親しみやすい言葉で伝えます。趣味はカフェ巡りとNetflixのドラマ鑑賞、そしてビーチでのヨガでリフレッシュすること。読者がリラックスして英語を楽しめるよう、丁寧でわかりやすい記事作りを心がけています。
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