聴力検査に関する英語フレーズと会話例
聴力検査は、耳鼻咽喉科で行われる重要な検査の一つで、患者の聴覚の状態を測定し、聴力低下や耳の疾患を診断するために行われます。耳鳴りや耳の閉塞感、難聴などの症状がある場合、正確な聴力測定が診断に役立ちます。
この記事では、聴力検査に関する基本的な英語フレーズや会話例を紹介し、外国人患者にもスムーズに対応できるようサポートします。
目次
1. 聴力検査の流れ
聴力検査では、ヘッドフォンや専用の器具を使ってさまざまな周波数や音量の音を聞き分けてもらい、聴覚の状態を確認します。検査の目的は、音がどの程度聞こえているかを測定し、聴力低下がどの程度進行しているかを判断することです。
聴力検査で使われる主な用語:
- Audiometer: オージオメーター(聴力検査機器)
- Hearing threshold: 聴覚閾値(最小可聴音)
- Pure tone audiometry: 純音聴力検査
- Speech audiometry: 語音聴力検査
- Tympanometry: ティンパノメトリー(鼓膜の機能検査)
2. 聴力検査に関する基本フレーズと会話例
聴力検査では、患者にヘッドフォンを装着してもらい、音が聞こえたときに反応してもらいます。音は高音から低音までさまざまな周波数で再生され、どの音がどの程度聞こえるかが測定されます。
主要なフレーズ:
- Please put on the headphones.: ヘッドフォンを装着してください。
- When you hear a sound, raise your hand.: 音が聞こえたら手を挙げてください。
- Can you hear this tone clearly?: この音ははっきり聞こえますか?
- Is the sound coming from your left or right ear?: 音は左耳から聞こえますか、それとも右耳からですか?
- We’ll test different pitches and volumes.: さまざまな音程と音量をテストします。
日本語の会話例:
- 医師: 「ヘッドフォンを装着して、音が聞こえたら手を挙げてください。」
- 患者: 「はい、わかりました。」
英訳:
- Doctor: “Please put on the headphones, and when you hear a sound, raise your hand.”
- Patient: “Okay, I understand.”
日本語の会話例:
- 医師: 「今度は音が左耳から聞こえたか、右耳から聞こえたか教えてください。」
- 患者: 「左耳から聞こえました。」
英訳:
- Doctor: “This time, tell me if the sound came from your left ear or your right ear.”
- Patient: “I heard it from my left ear.”
3. 聴力低下や難聴に関する説明と会話例
聴力検査の結果、聴力低下や難聴が認められる場合、患者にその結果を丁寧に説明します。難聴の種類や程度、今後の治療方針についても伝えます。
主要なフレーズ:
- Hearing loss: 聴力低下
- Mild hearing loss: 軽度の難聴
- Severe hearing loss: 重度の難聴
- Conductive hearing loss: 伝音性難聴
- Sensorineural hearing loss: 感音性難聴
日本語の会話例:
- 医師: 「検査の結果、軽度の聴力低下が見られました。今後、経過観察が必要です。」
- 患者: 「それは悪化しますか?」
英訳:
- Doctor: “The results show mild hearing loss. We’ll need to monitor your hearing over time.”
- Patient: “Will it get worse?”
日本語の会話例:
- 医師: 「伝音性難聴が見られますので、耳の内部の問題かもしれません。さらに検査が必要です。」
- 患者: 「どんな治療が必要ですか?」
英訳:
- Doctor: “You have conductive hearing loss, which may indicate an issue with your middle ear. We’ll need to do more tests.”
- Patient: “What kind of treatment will be necessary?”
4. 補聴器や聴覚リハビリに関するフレーズと会話例
聴力検査の結果、補聴器の装用や聴覚リハビリが推奨されることがあります。補聴器の選び方や、日常生活での聴覚改善について詳しく説明します。
主要なフレーズ:
- Hearing aid: 補聴器
- Amplification: 増幅
- Fit and comfort: 装着感と快適さ
- Auditory rehabilitation: 聴覚リハビリ
- Assistive listening device: 補聴支援装置
日本語の会話例:
- 医師: 「聴力低下が見られるため、補聴器の使用をお勧めします。日常の会話が改善するはずです。」
- 患者: 「補聴器をつけると、すぐに慣れますか?」
英訳:
- Doctor: “Due to your hearing loss, I recommend using a hearing aid. It should help improve everyday conversations.”
- Patient: “Will I get used to the hearing aid quickly?”
日本語の会話例:
- 医師: 「補聴器の使用に慣れるまで、聴覚リハビリも併用すると効果的です。」
- 患者: 「どのくらいの頻度でリハビリが必要ですか?」
英訳:
- Doctor: “Along with using the hearing aid, auditory rehabilitation can help you adjust more effectively.”
- Patient: “How often will I need to do the rehabilitation?”
5. 患者の不安を和らげるためのフレーズ
聴力検査や難聴の診断は、患者にとって不安が伴うことがあります。安心感を与え、検査や治療に前向きに取り組んでもらうためのコミュニケーションが重要です。
主要なフレーズ:
- This is a common condition: よくある症状です
- You’ll get used to the device over time: 装置に徐々に慣れます
- We’ll help you find the best solution: 最適な解決策を見つけるためにサポートします
- There’s no need to worry: 心配しなくて大丈夫です
日本語の会話例:
- 医師: 「よくある症状ですので、あまり心配しなくて大丈夫です。最適な治療方法を一緒に見つけましょう。」
- 患者: 「それを聞いて安心しました。」
英訳:
- Doctor: “This is a common condition, so there’s no need to worry. We’ll work together to find the best treatment.”
- Patient: “That’s reassuring to hear.”
6. まとめ
この記事では、聴力検査における基本的な流れや聴力低下、難聴の説明、補聴器に関する英語フレーズと会話例を紹介しました。聴力検査は、患者の聴覚を正確に評価し、適切な治療やサポートを提供するための重要な検査です。外国人患者が不安なく検査を受け、安心して治療に進めるよう、丁寧で配慮ある対応を心がけましょう。
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