診察や検査の結果に基づいて、患者に処方箋を発行することは、医師としての重要な役割のひとつです。しかし、すべてのケースで処方箋を出すわけではなく、患者の状態によっては薬を出さない場合もあります。また、処方する薬の効果や服用方法、副作用などについてもわかりやすく説明することが求められます。
本記事では、処方箋を発行する場合としない場合の対応、薬の説明に使える英語フレーズを紹介します。
目次
- 処方箋を出す場合のフレーズと会話例
- 処方箋を出さない場合のフレーズと会話例
- 薬の説明に関するフレーズと会話例
- 服用方法や副作用について説明する際のポイント
- まとめ
1. 処方箋を出す場合のフレーズと会話例
患者の状態に応じて薬を処方する場合、処方箋を発行する理由や服用方法をしっかりと説明することが大切です。
主要な英単語:
- Prescription: 処方箋
- Dosage: 用量
- Medication: 薬
- Take (a medication): 薬を服用する
日本語の会話例:
- 医師: 「これから風邪の症状を和らげる薬を処方します。1日3回、食後に服用してください。」
- 患者: 「わかりました。」
英訳:
- Doctor: “I will prescribe medication to help relieve your cold symptoms. Please take it three times a day after meals.”
- Patient: “Okay, I understand.”
日本語の会話例:
- 医師: 「痛み止めを処方します。痛みがひどいときに、1回1錠服用してください。」
- 患者: 「どれくらいの間隔を空ければいいですか?」
英訳:
- Doctor: “I’m prescribing a painkiller. Please take one tablet when the pain is severe.”
- Patient: “How often can I take it?”
英訳の追加会話例:
- Doctor: “Please make sure to leave at least 6 hours between doses.”
- Patient: “Understood.”
ポイント:
- 「I will prescribe…」で、処方箋を発行することを明確に伝えます。
- 「Please take it…」で、具体的な服用方法を説明し、患者が理解しやすいようにします。
2. 処方箋を出さない場合のフレーズと会話例
患者の症状が軽度であったり、薬を必要としない場合には、その理由をしっかりと説明して安心感を与えることが重要です。
主要な英単語:
- Over-the-counter (OTC) medication: 市販薬
- Symptoms: 症状
- Rest: 休養
日本語の会話例:
- 医師: 「現在の症状は軽度ですので、今回は処方箋は必要ありません。十分に休養を取って、水分をしっかり摂ってください。」
- 患者: 「わかりました。」
英訳:
- Doctor: “Your symptoms are mild, so a prescription is not necessary this time. Please rest well and stay hydrated.”
- Patient: “Okay, I understand.”
日本語の会話例:
- 医師: 「市販の痛み止めで対処できますので、処方箋は出しませんが、薬局で購入することができます。」
- 患者: 「どの薬がいいですか?」
英訳:
- Doctor: “You can manage with over-the-counter pain relievers, so I won’t issue a prescription. You can buy it at the pharmacy.”
- Patient: “Which one would you recommend?”
ポイント:
- 「A prescription is not necessary…」で、処方箋が不要な理由を伝えます。
- 「You can manage with over-the-counter medication…」で、代わりに使える市販薬について説明することができます。
3. 薬の説明に関するフレーズと会話例
薬の効果や服用方法、副作用について患者に説明することは、正しく服用してもらうために欠かせません。
主要な英単語:
- Side effects: 副作用
- Interaction: 相互作用
- Effective: 効果的な
- Avoid: 避ける
日本語の会話例:
- 医師: 「この薬は胃の不調を和らげますが、まれに眠気が出ることがありますので、運転は控えてください。」
- 患者: 「わかりました。」
英訳:
- Doctor: “This medication will help relieve your stomach discomfort, but it may cause drowsiness in rare cases, so please avoid driving.”
- Patient: “Understood.”
日本語の会話例:
- 医師: 「この薬は他の薬と一緒に飲むと効果が弱くなることがありますので、2時間以上間隔を空けて服用してください。」
- 患者: 「そのようにします。」
英訳:
- Doctor: “This medication may interact with other drugs and become less effective, so please take it at least 2 hours apart from other medicines.”
- Patient: “I will do that.”
ポイント:
- 「It may cause drowsiness…」で、副作用について事前に説明し、患者の注意を促します。
- 「Please take it at least 2 hours apart…」で、他の薬との服用方法について詳細に説明します。
4. 服用方法や副作用について説明する際のポイント
日本語の会話例:
- 医師: 「服用後に吐き気や発疹などの異常を感じた場合は、すぐに服用を中止し、病院に連絡してください。」
- 患者: 「わかりました。」
英訳:
- Doctor: “If you experience any unusual symptoms such as nausea or a rash after taking this medication, please stop taking it immediately and contact the hospital.”
- Patient: “Okay, I understand.”
日本語の会話例:
- 医師: 「この薬は空腹時に服用すると効果が高まりますが、胃が弱い方は食後に飲んでください。」
- 患者: 「空腹時と食後のどちらがいいか自分で選んでいいですか?」
英訳:
- Doctor: “This medication works better when taken on an empty stomach, but if you have a sensitive stomach, please take it after meals.”
- Patient: “Can I choose between taking it on an empty stomach or after meals?”
ポイント:
- 「If you experience any unusual symptoms…」で、万が一の対応について説明し、患者に安心感を与えます。
- 「This medication works better when taken on an empty stomach…」で、具体的な服用タイミングについて説明します。
5. まとめ
この記事では、診察や検査の結果に基づいて処方箋を発行する場合や発行しない場合の対応、さらに薬の説明を行う際の英語フレーズを紹介しました。患者が安心して薬を服用できるように、わかりやすく丁寧な説明を行うことが大切です。これらのフレーズを使いこなして、外国人患者とのスムーズなコミュニケーションを目指しましょう。
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カリフォルニア州立大学サクラメント校で言語学を学び、現在は東京に住んでいます。日本の英会話スクールでの指導経験を持ち、特に大学生や若手社会人向けのカジュアルな英語表現の教え方に自信があります。海外ドラマや映画を使った実践的な英語学習法を得意とし、日常会話のコツを親しみやすい言葉で伝えます。趣味はカフェ巡りとNetflixのドラマ鑑賞、そしてビーチでのヨガでリフレッシュすること。読者がリラックスして英語を楽しめるよう、丁寧でわかりやすい記事作りを心がけています。