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肛門科における診察に関する英語フレーズと会話例

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肛門科は、痔核、裂肛、肛門周囲膿瘍、直腸がんなど、肛門や直腸の疾患を扱う診療科です。患者が相談しにくい症状も多く、痛みや出血、排便時の不快感など、肛門周囲の問題について詳しく確認する必要があります。診察や治療について丁寧に説明し、患者の不安を和らげることが重要です。

この記事では、肛門科でよく使われる英語フレーズや会話例を紹介し、外国人患者にもスムーズに対応できるようサポートします。


目次

  1. 肛門科の診察でよく使われる症状の表現
  2. 肛門科における診察の流れと会話例
  3. 痔核や裂肛に関するフレーズと会話例
  4. 診断後の治療や手術に関するフレーズと会話例
  5. 術後ケアやフォローアップに関するフレーズと会話例
  6. 排便時の問題や生活習慣に関する相談
  7. まとめ

1. 肛門科の診察でよく使われる症状の表現

肛門科では、排便時の痛み、出血、腫れや不快感、肛門周囲の炎症などの症状について確認します。患者にとってはデリケートな内容ですが、医師はこれらの症状を的確に把握する必要があります。

主要な症状:

  • Rectal pain: 直腸の痛み
  • Anal bleeding: 肛門からの出血
  • Swelling: 腫れ
  • Itching: かゆみ
  • Discomfort during bowel movements: 排便時の不快感
  • Constipation: 便秘
  • Diarrhea: 下痢

日本語の会話例:

  • 医師: 「どのような症状がありますか?」
  • 患者: 「排便時に痛みがあり、最近は少し出血もあります。」

英訳:

  • Doctor: “What symptoms are you experiencing?”
  • Patient: “I have pain during bowel movements, and recently there’s been some bleeding.”

2. 肛門科における診察の流れと会話例

肛門科の診察では、症状の詳細を確認し、直腸診や内視鏡検査を行います。患者にとっては不安や恥ずかしさが伴うため、丁寧に説明し、安心感を与えることが重要です。

主要なフレーズ:

  • Rectal exam: 直腸診
  • Anoscopy: 肛門鏡検査
  • Colonoscopy: 大腸内視鏡検査
  • Painful bowel movements: 排便時の痛み
  • History of hemorrhoids: 痔核の既往歴

日本語の会話例:

  • 医師: 「直腸診を行いますので、少し不快に感じるかもしれませんが、すぐに終わります。」
  • 患者: 「わかりました。」

英訳:

  • Doctor: “We’ll perform a rectal exam. It may be a bit uncomfortable, but it will be over quickly.”
  • Patient: “Understood.”

日本語の会話例:

  • 医師: 「大腸内視鏡検査を行って、原因を確認しましょう。前日の夜から食事制限が必要です。」
  • 患者: 「準備の手順を教えていただけますか?」

英訳:

  • Doctor: “We’ll do a colonoscopy to check the cause. You’ll need to follow dietary restrictions starting the night before.”
  • Patient: “Can you explain the preparation steps?”

3. 痔核や裂肛に関するフレーズと会話例

痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)は、肛門科でよく見られる症状です。患者には、これらの疾患の症状や治療法について具体的に説明することが必要です。

主要なフレーズ:

  • Hemorrhoids: 痔核
  • Anal fissure: 裂肛
  • Thrombosed hemorrhoid: 血栓性痔核
  • Inflammation: 炎症
  • Sitz bath: 座浴

日本語の会話例:

  • 医師: 「痔核がありますが、手術の必要はありません。座浴と軟膏で様子を見ましょう。」
  • 患者: 「手術は避けたいので、できるだけ自宅で治療したいです。」

英訳:

  • Doctor: “You have hemorrhoids, but surgery isn’t necessary. Let’s try sitz baths and ointment for now.”
  • Patient: “I’d like to avoid surgery and treat it at home as much as possible.”

日本語の会話例:

  • 医師: 「裂肛があるため、排便時に痛みが出ています。硬い便を避けるため、食事と生活習慣を見直しましょう。」
  • 患者: 「食事で気を付けることを教えてください。」

英訳:

  • Doctor: “You have an anal fissure, which is causing pain during bowel movements. Let’s adjust your diet and lifestyle to avoid hard stools.”
  • Patient: “What should I be careful about in my diet?”

4. 診断後の治療や手術に関するフレーズと会話例

肛門科の治療では、薬物療法や生活習慣の改善で症状を緩和することが多いですが、手術が必要な場合もあります。患者に対して治療法を丁寧に説明し、不安を和らげます。

主要なフレーズ:

  • Conservative treatment: 保存療法
  • Surgical intervention: 外科的介入
  • Rubber band ligation: ゴム輪結紮術
  • Stapled hemorrhoidopexy: ステープラー痔核手術
  • Healing time: 回復期間

日本語の会話例:

  • 医師: 「症状が軽いので、保存療法で改善を目指しましょう。薬と生活習慣の見直しで対応します。」
  • 患者: 「手術が必要なくて安心しました。」

英訳:

  • Doctor: “Since your symptoms are mild, we’ll aim for improvement with conservative treatment. Medication and lifestyle changes should help.”
  • Patient: “I’m relieved that I don’t need surgery.”

日本語の会話例:

  • 医師: 「重度の痔核ですので、ゴム輪結紮術で治療します。これは簡単な外来手術で、回復も早いです。」
  • 患者: 「どのくらいで回復しますか?」

英訳:

  • Doctor: “You have severe hemorrhoids, so we’ll treat them with rubber band ligation. It’s a simple outpatient procedure, and recovery is quick.”
  • Patient: “How long will it take to recover?”

5. 術後ケアやフォローアップに関するフレーズと会話例

手術後や治療後のケアは非常に重要で、患者には、傷口のケアや食事、排便時の注意点を詳しく説明します。

主要なフレーズ:

  • Postoperative care: 術後ケア
  • Wound healing: 傷の治癒
  • Avoid straining during bowel movements: 排便時にいきまないように
  • High-fiber diet: 食物繊維を多く含む食事

日本語の会話例:

  • 医師: 「術後のケアとして、傷口を清潔に保ち、排便時にいきまないよう気を付けてください。」
  • 患者: 「どれくらいの期間、気を付ける必要がありますか?」

英訳:

  • Doctor: “For postoperative care, keep the wound clean and make sure to avoid straining during bowel movements.”
  • Patient: “How long do I need to be careful?”

日本語の会話例:

  • 医師: 「食事に気を付けて、食物繊維を多く含む食事を摂るようにしてください。これで便が柔らかくなり、回復が早まります。」
  • 患者: 「食物繊維を多く含む食品には何がありますか?」

英訳:

  • Doctor: “Please adjust your diet to include a high-fiber diet. This will soften your stools and speed up your recovery.”
  • Patient: “What are some foods high in fiber?”

6. 排便時の問題や生活習慣に関する相談

肛門科では、便秘や下痢など排便に関する問題や、それに影響する生活習慣の改善が重要です。患者の食事や生活リズムを確認し、適切なアドバイスを提供します。

主要なフレーズ:

  • Bowel movements: 排便
  • Frequency of bowel movements: 排便の頻度
  • Fiber intake: 食物繊維の摂取
  • Hydration: 水分補給
  • Avoid sitting for long periods: 長時間座るのを避ける

日本語の会話例:

  • 医師: 「排便の頻度はどれくらいですか?便秘下痢はありますか?」
  • 患者: 「最近は2日に1回くらいで、時々硬い便が出ます。」

英訳:

  • Doctor: “How frequent are your bowel movements? Do you experience constipation or diarrhea?”
  • Patient: “Recently, I’ve been going about once every two days, and sometimes the stools are hard.”

日本語の会話例:

  • 医師: 「水分補給食物繊維の摂取を意識して、長時間座るのを避けるようにしてください。」
  • 患者: 「もっと水を飲むようにします。」

英訳:

  • Doctor: “Make sure to stay hydrated and increase your fiber intake, and try to avoid sitting for long periods.”
  • Patient: “I’ll try to drink more water.”

7. まとめ

この記事では、肛門科の診察における症状の確認、検査、診断、手術、術後ケアに関する英語フレーズや会話例を紹介しました。肛門科では、患者が相談しにくい内容も多いため、丁寧で安心感を与えるコミュニケーションが重要です。患者が安心して治療を受けられるよう、適切な対応を心がけましょう。


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えみり
えみり
英語学習コンテンツライター
カリフォルニア州立大学サクラメント校で言語学を学び、現在は東京に住んでいます。日本の英会話スクールでの指導経験を持ち、特に大学生や若手社会人向けのカジュアルな英語表現の教え方に自信があります。海外ドラマや映画を使った実践的な英語学習法を得意とし、日常会話のコツを親しみやすい言葉で伝えます。趣味はカフェ巡りとNetflixのドラマ鑑賞、そしてビーチでのヨガでリフレッシュすること。読者がリラックスして英語を楽しめるよう、丁寧でわかりやすい記事作りを心がけています。
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