医療英語

精神科におけるパニック障害に関する会話例と英語フレーズ

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**パニック障害(Panic Disorder)**は、突然の強い恐怖や不安を感じ、動悸や息切れ、めまいなどの身体的症状が現れることを特徴とする疾患です。パニック発作は予期せぬ状況で起こることが多く、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

この記事では、パニック障害に関する診察時の会話例と、それに関連する英語表現を紹介します。


患者の設定

  • 名前: Haruka Tanaka (32歳、女性)
  • 職業: 会社員
  • 主な症状: 突然の動悸、息苦しさ、強い不安感。
  • 既往歴: 特記事項なし。
  • 生活習慣: 最近、電車や人混みで強い不安感を感じ、パニック発作を経験。

1. 初診での問診と症状の確認

会話例: パニック障害の疑いでの問診

Doctor: “Good afternoon, Ms. Tanaka. I understand that you’ve been experiencing sudden episodes of intense fear and physical symptoms like a racing heart or difficulty breathing. Could you tell me when these episodes first started?”
日本語訳: 「こんにちは、田中さん。最近、突然の強い恐怖を感じたり、心臓がドキドキしたり息苦しさを感じたりすることがあると伺いましたが、これらの発作はいつ頃から始まりましたか?」

Patient: “It started about three months ago. At first, I thought it was just stress, but then I started feeling like I was going to faint or lose control.”
日本語訳: 「3ヶ月前から始まりました。最初はストレスだと思っていたのですが、そのうちに気を失いそうになったり、コントロールを失いそうに感じるようになりました。」


2. パニック発作の症状確認と診断

会話例: パニック発作の詳細な確認

Doctor: “It sounds like you may be experiencing panic attacks, which are sudden, intense episodes of fear that often come with physical symptoms like a rapid heartbeat, sweating, and shortness of breath. Do these attacks seem to happen randomly, or are there certain situations that trigger them?”
日本語訳: 「おそらくパニック発作の症状が見られます。これは、突然の強い恐怖を感じ、心拍が速くなったり汗をかいたり息苦しさなどの身体的な症状が伴うことが特徴です。これらの発作は突然起こるのか、それとも特定の状況で引き起こされるのか、どちらでしょうか?」

Patient: “It happens most often when I’m in crowded places, like on the train or in a busy store. I start to feel trapped, and then the symptoms come on really fast.”
日本語訳: 「電車混雑した店のような人混みにいるときによく起こります。閉じ込められたように感じて、その後すぐに症状が強く出るんです。」


3. パニック障害の治療法の説明

会話例: パニック障害の治療法と選択肢

Doctor: “For panic disorder, we usually recommend a combination of medication and cognitive-behavioral therapy (CBT). Medications, like antidepressants or anti-anxiety drugs, can help reduce the frequency of the attacks, while CBT can teach you techniques to manage the anxiety and prevent future attacks. Would you like more information about these treatments?”
日本語訳: 「パニック障害の治療には、通常、薬物療法認知行動療法(CBT)の組み合わせをお勧めしています。抗うつ薬や抗不安薬などの薬物療法は発作の頻度を減らすのに役立ち、CBTは不安を管理し、今後の発作を防ぐ技術を教えてくれます。これらの治療についてもっと詳しくお知りになりたいですか?」

Patient: “I’m a bit hesitant to take medication. Are there any side effects I should be aware of?”
日本語訳: 「薬を飲むのに少し不安があります。副作用について知っておくべきことはありますか?」

Doctor: “Some medications can cause side effects like drowsiness, nausea, or headaches, especially when you first start taking them. However, we’ll work together to find the right dosage for you, and many people find that the benefits outweigh the side effects once they adjust to the medication.”
日本語訳: 「いくつかの薬には、眠気吐き気頭痛などの副作用が出ることがあります。特に最初に飲み始めたときに起こりやすいです。ただし、最適な投薬量を一緒に調整し、多くの人は、薬に慣れてくると、副作用よりも効果を実感することが多いです。」


4. 生活習慣の改善と再発予防

会話例: 生活習慣とパニック発作の管理

Doctor: “In addition to medication and therapy, lifestyle changes can also help reduce the risk of future panic attacks. This includes regular exercise, maintaining a healthy diet, and practicing relaxation techniques like deep breathing or meditation. It’s also helpful to avoid caffeine and alcohol, as they can trigger anxiety in some people.”
日本語訳: 「薬物療法カウンセリングに加えて、生活習慣の改善も、パニック発作のリスクを減らすのに役立ちます。定期的な運動健康的な食事深呼吸瞑想などのリラクゼーション技術を実践することが含まれます。また、カフェインアルコールを避けることも、一部の人にとっては不安を引き起こす要因となるため、有効です。」

Patient: “I’ve been drinking a lot of coffee lately, so I’ll try to cut back. Are there any other things I should avoid?”
日本語訳: 「最近コーヒーをたくさん飲んでいたので、少し減らしてみます。他に避けるべきものはありますか?」

Doctor: “Stress is another big factor. Try to identify situations that make you feel anxious, and we can work on strategies to manage or avoid those triggers. It’s important to reach out for help if you feel the symptoms coming on again.”
日本語訳: 「ストレスも大きな要因です。不安を感じる状況を特定し、それに対処するための方法を一緒に考えましょう。症状がまた現れると感じたら、すぐに助けを求めることが重要です。」


学習ポイント

  1. 症状の確認: パニック障害に関連する症状を確認するためのフレーズを学びます。例: “Have you been experiencing sudden episodes of fear, accompanied by physical symptoms like a racing heart or shortness of breath?“(突然の強い恐怖や、心拍の急上昇息苦しさなどの身体的症状を経験していますか?)
  2. 治療法の説明: パニック障害の治療法を説明するフレーズを学びます。例: “Cognitive-behavioral therapy (CBT) can help you learn techniques to manage anxiety and prevent future attacks.“(**認知行動療法(CBT)**は、不安を管理し、今後の発作を防ぐ技術を学ぶのに役立ちます。)
  3. 生活習慣のアドバイス: パニック障害の発作予防に役立つ生活習慣についての表現を学びます。例: “Maintaining a regular exercise routine and avoiding caffeine can help reduce anxiety.“(定期的な運動を行い、カフェインを避けることで、不安を軽減することができます。)

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えみり
えみり
英語学習コンテンツライター
カリフォルニア州立大学サクラメント校で言語学を学び、現在は東京に住んでいます。日本の英会話スクールでの指導経験を持ち、特に大学生や若手社会人向けのカジュアルな英語表現の教え方に自信があります。海外ドラマや映画を使った実践的な英語学習法を得意とし、日常会話のコツを親しみやすい言葉で伝えます。趣味はカフェ巡りとNetflixのドラマ鑑賞、そしてビーチでのヨガでリフレッシュすること。読者がリラックスして英語を楽しめるよう、丁寧でわかりやすい記事作りを心がけています。
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