医療英語

問診で症状をたずねる際の英語フレーズと会話例

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問診は、患者の状態を詳しく知り、適切な診断と治療を提供するための大切なステップです。特に外国人患者が来院した場合、英語での症状確認が求められる場面が増えています。

この記事では、問診で症状を尋ねる際に役立つ英語フレーズと、具体的な会話例を紹介します。患者にリラックスしてもらい、症状を正確に伝えてもらうためのコミュニケーション方法を学びましょう。


目次

  1. 問診の基本フレーズ
  2. 痛みに関する質問
  3. 呼吸や胸の症状についての質問
  4. 消化器系の症状についての質問
  5. 発熱や寒気についての質問
  6. 皮膚の症状やアレルギーについての質問
  7. 神経系や精神的な症状についての質問
  8. まとめ

1. 問診の基本フレーズ

問診の最初には、患者の状態を全体的に把握するための質問をします。これにより、具体的な症状についての詳細な質問に進むことができます。

日本語の会話例:

  • 医師: 「今日はどのような症状でお困りですか?」
  • 患者: 「最近、頭痛がひどくて。」

英訳:

  • Doctor: “What seems to be the problem today?”
  • Patient: “I’ve been having severe headaches recently.”

ポイント:

  • 「What seems to be the problem today?」は、最初に患者の症状を尋ねる定番のフレーズです。
  • 「How can I help you today?」も、同様に使いやすい表現です。

2. 痛みに関する質問

痛みについての詳細を確認することで、原因を特定しやすくなります。

日本語の会話例:

  • 医師: 「痛みはどの部分にありますか?」
  • 患者: 「右側の腹部です。」

英訳:

  • Doctor: “Where exactly is the pain located?”
  • Patient: “It’s on the right side of my abdomen.”

日本語の会話例:

  • 医師: 「その痛みはどのように感じますか?刺すような痛みですか、それとも鈍い痛みですか?」
  • 患者: 「刺すような痛みです。」

英訳:

  • Doctor: “How would you describe the pain? Is it a sharp pain or a dull ache?”
  • Patient: “It’s a sharp pain.”

ポイント:

  • 「How would you describe the pain?」は、痛みの詳細を確認するのに便利です。
  • 「Is it constant or does it come and go?」と聞くことで、痛みが持続的か断続的かを確認できます。

3. 呼吸や胸の症状についての質問

呼吸や胸の症状は、緊急性が高いことが多いため、早期に確認することが重要です。

日本語の会話例:

  • 医師: 「息切れはありますか?いつ感じますか?」
  • 患者: 「階段を上るときに息切れがします。」

英訳:

  • Doctor: “Do you experience shortness of breath? When does it occur?”
  • Patient: “I feel short of breath when climbing stairs.”

日本語の会話例:

  • 医師: 「胸の痛みはありますか?痛みがどのくらい続きますか?」
  • 患者: 「胸に圧迫感があって、数分間続きます。」

英訳:

  • Doctor: “Do you have chest pain? How long does the pain last?”
  • Patient: “I feel a tightness in my chest, and it lasts for a few minutes.”

ポイント:

  • 「Do you experience…」は、症状の有無を尋ねるときの定番フレーズです。
  • 「When does it occur?」で、症状が発生するタイミングを詳しく聞けます。

4. 消化器系の症状についての質問

消化器系の問題を詳しく確認することで、適切な治療を行うための手がかりが得られます。

日本語の会話例:

  • 医師: 「お腹が痛いのはどの部分ですか?」
  • 患者: 「下腹部が痛いです。」

英訳:

  • Doctor: “Where do you feel the abdominal pain?”
  • Patient: “It’s in my lower abdomen.”

日本語の会話例:

  • 医師: 「吐き気や嘔吐はありますか?」
  • 患者: 「はい、昨日から吐き気があります。」

英訳:

  • Doctor: “Do you feel nauseous or have you vomited?”
  • Patient: “Yes, I’ve been feeling nauseous since yesterday.”

ポイント:

  • 「Do you feel nauseous?」で吐き気の有無を確認します。
  • 「Where do you feel the abdominal pain?」で、痛みの具体的な位置を聞くことができます。

5. 発熱や寒気についての質問

感染症の疑いがある場合には、体温や寒気について確認します。

日本語の会話例:

  • 医師: 「熱はありますか?いつからですか?」
  • 患者: 「昨日の夜から熱があります。」

英訳:

  • Doctor: “Do you have a fever? Since when?”
  • Patient: “I’ve had a fever since last night.”

日本語の会話例:

  • 医師: 「寒気を感じますか?」
  • 患者: 「はい、特に夜に寒気を感じます。」

英訳:

  • Doctor: “Do you feel chills?”
  • Patient: “Yes, especially at night.”

ポイント:

  • 「Do you have a fever?」は、発熱の有無を確認する際に使います。
  • 「Do you feel chills?」で、寒気について尋ねることができます。

6. 皮膚の症状やアレルギーについての質問

皮膚の症状やアレルギー反応についての質問は、外見でわかる症状を確認するのに役立ちます。

日本語の会話例:

  • 医師: 「皮膚にかゆみや発疹はありますか?」
  • 患者: 「はい、腕に発疹があります。」

英訳:

  • Doctor: “Do you have any itching or rash on your skin?”
  • Patient: “Yes, I have a rash on my arms.”

日本語の会話例:

  • 医師: 「アレルギー反応を起こすものはありますか?」
  • 患者: 「花粉と特定の食べ物にアレルギーがあります。」

英訳:

  • Doctor: “Do you have any known allergies?”
  • Patient: “I’m allergic to pollen and certain foods.”

ポイント:

  • 「Do you have any itching or rash?」で、皮膚の異常を確認できます。
  • アレルギーに関する質問は「Do you have any known allergies?」が適切です。

7. 神経系や精神的な症状についての質問

神経系や精神的な症状を確認することで、患者の全体的な健康状態を把握できます。

日本語の会話例:

  • 医師: 「最近、不安感や気分の落ち込みを感じることはありますか?」
  • 患者: 「はい、最近ストレスが多くて気分が落ち込んでいます。」

英訳:

  • Doctor: “Have you been feeling anxious or depressed recently?”
  • Patient: “Yes, I’ve been feeling down due to a lot of stress lately.”

日本語の会話例:

  • 医師: 「手足のしびれを感じますか?」
  • 患者: 「はい、特に朝に手がしびれます。」

英訳:

  • Doctor: “Do you experience any numbness in your hands or feet?”
  • Patient: “Yes, my hands feel numb, especially in the morning.”

ポイント:

  • 「Have you been feeling…」は、最近の精神的な状態を確認する際に使います。
  • 「Do you experience any numbness…?」で、しびれの有無を聞くことができます。

8. まとめ

この記事では、問診で症状を尋ねる際に役立つ具体的な英語フレーズと会話例を紹介しました。患者が感じている症状を正確に理解することで、適切な治療が提供できます。これらのフレーズを使いこなして、患者とのスムーズなコミュニケーションを目指しましょう。

外国人患者が安心して診察を受けられるよう、日常的に使える英語フレーズを身につけて、スムーズなコミュニケーションを心がけましょう。


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えみり
えみり
英語学習コンテンツライター
カリフォルニア州立大学サクラメント校で言語学を学び、現在は東京に住んでいます。日本の英会話スクールでの指導経験を持ち、特に大学生や若手社会人向けのカジュアルな英語表現の教え方に自信があります。海外ドラマや映画を使った実践的な英語学習法を得意とし、日常会話のコツを親しみやすい言葉で伝えます。趣味はカフェ巡りとNetflixのドラマ鑑賞、そしてビーチでのヨガでリフレッシュすること。読者がリラックスして英語を楽しめるよう、丁寧でわかりやすい記事作りを心がけています。
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