医療英語

身体診察を行う際の英語フレーズと指示の出し方

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身体診察では、患者に対して動作や姿勢の指示を出す必要があります。特に外国人患者が来院した場合、英語での明確な指示が求められます。

この記事では、身体診察を行う上で患者に伝えるべき指示や、診察時に使える具体的な英語フレーズを紹介します。患者にリラックスして診察を受けてもらえるよう、丁寧でわかりやすい表現を使いましょう。


目次

  1. 身体診察を始める前の準備
  2. 視診・触診の指示
  3. 聴診器を使う際の指示
  4. 打診や動作の指示
  5. 姿勢を変える指示
  6. リラックスしてもらうための配慮
  7. まとめ

1. 身体診察を始める前の準備

身体診察を行う前には、患者に診察内容を説明し、リラックスしてもらうことが大切です。

日本語の会話例:

  • 医師: 「これから身体の診察を行います。リラックスしてくださいね。」
  • 患者: 「はい、わかりました。」

英訳:

  • Doctor: “I’m going to perform a physical examination now. Please try to relax.”
  • Patient: “Okay, I understand.”

日本語の会話例:

  • 医師: 「診察のために少し体を触れますが、痛くはしませんので安心してください。」
  • 患者: 「わかりました。」

英訳:

  • Doctor: “I’ll need to touch certain areas for the examination, but I’ll be gentle, so please don’t worry.”
  • Patient: “I understand.”

ポイント:

  • 「I’m going to perform a physical examination now.」で、診察を始めることを丁寧に伝えます。
  • 「Please try to relax.」で、患者にリラックスしてもらうよう促します。

2. 視診・触診の指示

視診(見て確認する診察)や触診(触れて確認する診察)を行う際に、患者に動作をお願いするフレーズです。

日本語の会話例:

  • 医師: 「腕を上げて、首の部分を見せていただけますか?」
  • 患者: 「わかりました。」

英訳:

  • Doctor: “Could you raise your arm and show me your neck area?”
  • Patient: “Okay.”

日本語の会話例:

  • 医師: 「お腹を触って確認しますので、少し冷たいかもしれません。」
  • 患者: 「はい、どうぞ。」

英訳:

  • Doctor: “I’m going to gently press on your abdomen now. It might feel a little cold.”
  • Patient: “That’s fine.”

ポイント:

  • 「Could you raise your arm…?」は、視診の際に動作をお願いする際に便利です。
  • 「I’m going to gently press on your…」で、触診の際に予告して安心感を与えます。

3. 聴診器を使う際の指示

聴診器を使うときは、患者に動作をお願いしたり、息を調整してもらう必要があります。

日本語の会話例:

  • 医師: 「深呼吸をして、息をしっかり吸い込んでください。そのまま息を止めてください。」
  • 患者: 「はい、吸いました。」

英訳:

  • Doctor: “Take a deep breath and hold it for a moment, please.”
  • Patient: “Okay, I’ve held my breath.”

日本語の会話例:

  • 医師: 「次は息をゆっくり吐いてください。」
  • 患者: 「わかりました。」

英訳:

  • Doctor: “Now, exhale slowly.”
  • Patient: “Understood.”

ポイント:

  • 「Take a deep breath and hold it…」で、深呼吸や息を止める指示ができます。
  • 「Exhale slowly.」は、息を吐くタイミングで使います。

4. 打診や動作の指示

打診(軽く叩いて音を確認する診察)や動きを確認する際の指示です。

日本語の会話例:

  • 医師: 「背中を軽く叩きますので、リラックスしてください。」
  • 患者: 「はい。」

英訳:

  • Doctor: “I’m going to tap your back lightly, so please try to relax.”
  • Patient: “Okay.”

日本語の会話例:

  • 医師: 「膝を曲げて、足を前に出してみてください。」
  • 患者: 「こうですか?」

英訳:

  • Doctor: “Please bend your knee and extend your leg forward.”
  • Patient: “Like this?”

ポイント:

  • 「I’m going to tap your back lightly…」で、打診の際に患者に説明します。
  • 「Please bend your knee…」で、動作の確認を行います。

5. 姿勢を変える指示

診察中に患者に姿勢を変えてもらう場面も多くあります。

日本語の会話例:

  • 医師: 「仰向けになってください。」
  • 患者: 「はい。」

英訳:

  • Doctor: “Please lie on your back.”
  • Patient: “Okay.”

日本語の会話例:

  • 医師: 「横向きに寝て、腕を頭の下に置いてください。」
  • 患者: 「わかりました。」

英訳:

  • Doctor: “Please lie on your side and place your arm under your head.”
  • Patient: “Understood.”

ポイント:

  • 「Please lie on your back.」や「Please lie on your side.」で、患者の姿勢を指示します。
  • 「Place your arm under your head.」のように、具体的な姿勢を説明することで患者が理解しやすくなります。

6. リラックスしてもらうための配慮

患者がリラックスできるよう、診察前や診察中に安心感を与える言葉をかけることも重要です。

日本語の会話例:

  • 医師: 「緊張しないで、診察を受けてください。すぐに終わります。」
  • 患者: 「ありがとうございます。」

英訳:

  • Doctor: “Please don’t worry, the examination will be over soon.”
  • Patient: “Thank you.”

日本語の会話例:

  • 医師: 「何か不快なことがあればすぐに教えてください。」
  • 患者: 「わかりました。」

英訳:

  • Doctor: “If you feel any discomfort, please let me know immediately.”
  • Patient: “Understood.”

ポイント:

  • 「Please don’t worry…」で、患者の不安を和らげます。
  • 「If you feel any discomfort…」と伝えることで、患者が安心して診察を受けやすくなります。

7. まとめ

この記事では、身体診察を行う際に役立つ英語フレーズと指示の出し方について紹介しました。患者にとって診察は緊張する場面でもあるため、優しく丁寧に説明しながら進めることが大切です。これらのフレーズを使って、患者がリラックスできる環境を作り、スムーズな診察を心がけましょう。

外国人患者が安心して診察を受けられるよう、日常的に使える英語フレーズを身につけて、丁寧でスムーズなコミュニケーションを心がけましょう。


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えみり
えみり
英語学習コンテンツライター
カリフォルニア州立大学サクラメント校で言語学を学び、現在は東京に住んでいます。日本の英会話スクールでの指導経験を持ち、特に大学生や若手社会人向けのカジュアルな英語表現の教え方に自信があります。海外ドラマや映画を使った実践的な英語学習法を得意とし、日常会話のコツを親しみやすい言葉で伝えます。趣味はカフェ巡りとNetflixのドラマ鑑賞、そしてビーチでのヨガでリフレッシュすること。読者がリラックスして英語を楽しめるよう、丁寧でわかりやすい記事作りを心がけています。
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