症状を詳しく聞き出す英語フレーズ集:医師のための問診ガイド
問診の際に、症状をより詳しく聞き取ることは、正確な診断を行うために非常に重要です。痛みの箇所、発症時期、持続時間、程度などについて具体的に質問することで、患者の状態を把握しやすくなります。
この記事では、症状を細かく確認するための質問パターンと、具体的な英語フレーズを紹介します。
目次
- 痛む箇所をたずねる
- 症状の具体的な説明を求める
- 症状のある場所をたずねる
- 症状が起きる状況や原因を聞く
- 症状が起きるタイミングを聞く
- 症状の始まった時期をたずねる
- どれくらい症状が続いているかを聞く
- 症状の程度を聞く
- まとめ
1. 痛む箇所をたずねる
痛みの場所を確認することは、問題の原因を特定するための第一歩です。
日本語の会話例:
- 医師: 「どこが痛みますか?」
- 患者: 「右側の腰が痛いです。」
英訳:
- Doctor: “Where does it hurt?”
- Patient: “It hurts on the right side of my lower back.”
ポイント:
- 「Where does it hurt?」は、最もシンプルでよく使われる表現です。
- 「Can you point to the exact location of the pain?」で、痛みの具体的な位置を指し示してもらうことができます。
2. 症状の具体的な説明を求める
患者に症状をより具体的に説明してもらうことで、診断の精度が上がります。
日本語の会話例:
- 医師: 「その痛みはどのような感じですか?例えば、刺すような痛みですか、鈍い痛みですか?」
- 患者: 「刺すような痛みです。」
英訳:
- Doctor: “Can you describe the pain? For example, is it sharp or dull?”
- Patient: “It’s more like a sharp pain.”
ポイント:
- 「Can you describe the pain?」で、痛みの種類について詳細に話してもらいます。
- 「Is it constant or does it come and go?」で、痛みの持続性について尋ねます。
3. 症状のある場所をたずねる
症状が発生している具体的な場所を聞き出すことで、どの臓器や部位が影響を受けているかを理解できます。
日本語の会話例:
- 医師: 「どの部分に症状が出ていますか?」
- 患者: 「胸の中央です。」
英訳:
- Doctor: “Where exactly are you experiencing the symptoms?”
- Patient: “In the center of my chest.”
ポイント:
- 「Where exactly are you experiencing the symptoms?」は、症状の発生場所を詳しく聞く際に使えます。
4. 症状が起きる状況や原因を聞く
症状が起こる状況や原因を確認することで、何がトリガーとなっているのかを理解しやすくなります。
日本語の会話例:
- 医師: 「どんな時に痛みが出ますか?例えば、運動した後などですか?」
- 患者: 「そうです、運動をした後によく痛みます。」
英訳:
- Doctor: “When does the pain occur? For example, after exercising?”
- Patient: “Yes, it often happens after I exercise.”
ポイント:
- 「When does the pain occur?」で、痛みが起こるタイミングを聞きます。
- 「Is there anything that triggers the symptoms?」で、症状の引き金になるものを確認します。
5. 症状が起きるタイミングを聞く
症状が発生する具体的な時間帯やタイミングを知ることで、診断のヒントになります。
日本語の会話例:
- 医師: 「症状はいつ出ますか?朝、昼、夜のどの時間帯ですか?」
- 患者: 「夜に特にひどくなります。」
英訳:
- Doctor: “When do the symptoms occur? Is it in the morning, afternoon, or at night?”
- Patient: “It gets worse at night.”
ポイント:
- 「When do the symptoms occur?」で、症状の出る時間帯を確認します。
- 「Does it happen more often at a certain time of day?」で、特定の時間帯で症状がひどくなるかを聞けます。
6. 症状の始まった時期をたずねる
症状がいつから始まったかを確認することで、病気の進行状況を把握することができます。
日本語の会話例:
- 医師: 「この症状はいつから始まりましたか?」
- 患者: 「3週間前からです。」
英訳:
- Doctor: “When did these symptoms start?”
- Patient: “They started about three weeks ago.”
ポイント:
- 「When did these symptoms start?」は、発症時期を尋ねる定番のフレーズです。
7. どれくらい症状が続いているかを聞く
症状の持続時間を確認することで、慢性なのか急性なのかを判断できます。
日本語の会話例:
- 医師: 「この症状はどれくらい続いていますか?」
- 患者: 「1週間くらい続いています。」
英訳:
- Doctor: “How long have you been experiencing these symptoms?”
- Patient: “I’ve had them for about a week.”
ポイント:
- 「How long have you been experiencing these symptoms?」で、症状の持続期間を聞きます。
- 「Have they been constant, or do they come and go?」と聞いて、持続性についても確認できます。
8. 症状の程度を聞く
症状の程度を確認することで、患者の苦痛のレベルを理解し、適切な治療を検討する材料になります。
日本語の会話例:
- 医師: 「痛みを10段階で評価すると、どれくらいの痛みですか?」
- 患者: 「7くらいです。」
英訳:
- Doctor: “On a scale of 1 to 10, how would you rate your pain?”
- Patient: “It’s about a 7.”
日本語の会話例:
- 医師: 「症状は軽いですか、それとも強いですか?」
- 患者: 「とても強いです。」
英訳:
- Doctor: “Is the symptom mild or severe?”
- Patient: “It’s very severe.”
ポイント:
- 「On a scale of 1 to 10, how would you rate your pain?」は、痛みの強さを数値で確認する便利な方法です。
- 「Is it mild, moderate, or severe?」で、症状の程度をさらに具体的に尋ねられます。
9. まとめ
この記事では、問診で症状を詳しく聞き取るための具体的な質問パターンと英語フレーズを紹介しました。痛みの場所や状況、発症時期や持続時間、症状の程度を細かく確認することで、患者の状態をより正確に把握できます。これらのフレーズを活用して、スムーズなコミュニケーションを心がけましょう。
外国人患者が安心して診察を受けられるよう、英語での丁寧な問診を行うためのスキルを身につけましょう。
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