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既往歴を確認するための英語フレーズ集:医師のための問診ガイド

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問診で既往歴(過去の病歴や治療歴)を尋ねることは、患者の健康状態を理解し、適切な治療を提供するために欠かせません。しかし、既往歴にはセンシティブな内容も含まれるため、患者のプライバシーに配慮しつつ、丁寧な対応が求められます。

この記事では、既往歴を尋ねる際に使える具体的な英語フレーズと、失礼にならない質問の仕方について解説します。


目次

  1. 既往歴を尋ねる基本フレーズ
  2. 特定の病気や手術歴についての質問
  3. 投薬や治療歴についての質問
  4. 精神的な病歴についての質問
  5. 家族歴についての質問
  6. 既往歴を尋ねる際の配慮と丁寧な対応
  7. まとめ

1. 既往歴を尋ねる基本フレーズ

既往歴全般について尋ねるときの基本的なフレーズです。患者にとって過去の病歴を話すのはセンシティブなこともあるため、丁寧に進めることが重要です。

日本語の会話例:

  • 医師: 「これまでに大きな病気やけがをしたことがありますか?過去の病歴について教えていただけますか?」
  • 患者: 「はい、5年前に肺炎で入院しました。」

英訳:

  • Doctor: “Have you had any major illnesses or injuries in the past? Could you tell me about your medical history?”
  • Patient: “Yes, I was hospitalized for pneumonia five years ago.”

ポイント:

  • 「Have you had any major illnesses or injuries in the past?」で、大きな病気やけがの有無を尋ねます。
  • 「Could you tell me about your medical history?」と丁寧に尋ねることで、患者にリラックスして話してもらいやすくなります。

2. 特定の病気や手術歴についての質問

特定の病気や手術歴が治療に影響することがあるため、詳細を確認することが必要です。

日本語の会話例:

  • 医師: 「これまでに手術を受けたことはありますか?」
  • 患者: 「はい、10年前に盲腸の手術を受けました。」

英訳:

  • Doctor: “Have you ever had any surgeries before?”
  • Patient: “Yes, I had an appendectomy about ten years ago.”

日本語の会話例:

  • 医師: 「心臓病や糖尿病などの慢性的な病気はありますか?」
  • 患者: 「いいえ、特にありません。」

英訳:

  • Doctor: “Do you have any chronic conditions, such as heart disease or diabetes?”
  • Patient: “No, I don’t have any.”

ポイント:

  • 「Have you ever had any surgeries before?」で、手術歴を具体的に聞き出します。
  • 「Do you have any chronic conditions…?」で、慢性疾患の有無を確認します。

3. 投薬や治療歴についての質問

過去に服用していた薬や受けていた治療についても重要な情報です。

日本語の会話例:

  • 医師: 「以前、定期的に服用していた薬はありますか?」
  • 患者: 「はい、血圧の薬を飲んでいましたが、2年前にやめました。」

英訳:

  • Doctor: “Have you taken any medications regularly in the past?”
  • Patient: “Yes, I used to take blood pressure medication, but I stopped two years ago.”

日本語の会話例:

  • 医師: 「過去にリハビリや特別な治療を受けたことはありますか?」
  • 患者: 「はい、腰のリハビリを受けていました。」

英訳:

  • Doctor: “Have you ever undergone any rehabilitation or special treatments?”
  • Patient: “Yes, I received rehabilitation for my lower back.”

ポイント:

  • 「Have you taken any medications regularly in the past?」で、過去の薬の服用歴を確認します。
  • 「Have you ever undergone any rehabilitation…?」で、リハビリや特別な治療について聞くことができます。

4. 精神的な病歴についての質問

精神的な病歴はセンシティブな話題であるため、特に丁寧な配慮が必要です。

日本語の会話例:

  • 医師: 「お聞きしづらいことかもしれませんが、これまでにうつ病や不安障害の診断を受けたことはありますか?」
  • 患者: 「はい、3年前にうつ病と診断されました。」

英訳:

  • Doctor: “This might be a sensitive question, but have you ever been diagnosed with depression or anxiety disorders?”
  • Patient: “Yes, I was diagnosed with depression three years ago.”

ポイント:

  • 「This might be a sensitive question, but…」という表現を使うことで、デリケートな話題であることを認識しつつ質問できます。

5. 家族歴についての質問

家族の病歴も、遺伝的なリスクを理解するために重要です。

日本語の会話例:

  • 医師: 「ご家族に、糖尿病や高血圧などの病気をお持ちの方はいらっしゃいますか?」
  • 患者: 「はい、父が糖尿病を持っています。」

英訳:

  • Doctor: “Does anyone in your family have conditions like diabetes or high blood pressure?”
  • Patient: “Yes, my father has diabetes.”

日本語の会話例:

  • 医師: 「ご家族で心臓病の方はいらっしゃいますか?」
  • 患者: 「母が心臓病で治療を受けています。」

英訳:

  • Doctor: “Is there a history of heart disease in your family?”
  • Patient: “My mother is being treated for heart disease.”

ポイント:

  • 「Does anyone in your family have conditions like…?」で、家族の病歴について尋ねることができます。
  • 「Is there a history of… in your family?」で、特定の病気に焦点を当てた質問が可能です。

6. 既往歴を尋ねる際の配慮と丁寧な対応

既往歴は患者にとってデリケートな話題であるため、質問する際の配慮が重要です。

丁寧な質問の仕方の例:

  • 「お話ししにくいことかもしれませんが、治療に役立つ情報を得るためにお聞きしたいです。よろしければ教えていただけますか?」
  • “I understand this might be a difficult topic to discuss, but it would help us to provide the best care possible. Would you be comfortable sharing this with me?”

配慮すべきポイント:

  • 患者が話しやすい雰囲気を作ること。
  • 話したくない内容については無理に尋ねないこと。
  • 「お聞きしてもよろしいですか?」と質問することで、患者の意志を尊重する姿勢を示す。

7. まとめ

この記事では、問診で患者の既往歴について丁寧に尋ねるための具体的な英語フレーズと会話例を紹介しました。特にセンシティブな話題に関しては、患者に配慮しながら質問を進めることが大切です。過去の病歴や手術歴、家族歴、服用薬の情報をしっかりと確認することで、患者の健康状態をより正確に理解し、最適な治療を提供することができます。

外国人患者が安心して診察を受けられるよう、日常的に使える英語フレーズを身につけて、丁寧でスムーズなコミュニケーションを心がけましょう。


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えみり
えみり
英語学習コンテンツライター
カリフォルニア州立大学サクラメント校で言語学を学び、現在は東京に住んでいます。日本の英会話スクールでの指導経験を持ち、特に大学生や若手社会人向けのカジュアルな英語表現の教え方に自信があります。海外ドラマや映画を使った実践的な英語学習法を得意とし、日常会話のコツを親しみやすい言葉で伝えます。趣味はカフェ巡りとNetflixのドラマ鑑賞、そしてビーチでのヨガでリフレッシュすること。読者がリラックスして英語を楽しめるよう、丁寧でわかりやすい記事作りを心がけています。
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